編集室より

春の野辺で楽しそうに遊ぶ子どもたちの表紙は、見ているだけでもワクワクしてきます。

草花遊び、虫や鳥、空模様など自然の中で楽しむ方法や、手品あそびや折り紙、文字あそびなど盛りだくさん。一人で遊べるもの、みんなで楽しめるもの、いずれも今すぐできるものばかりです。

「あそびずかん」4巻に込めた著者の思いが表紙カバーにあります。

子どものあそびがもたらす実り かこさとし

(引用はじめ)
子供の遊びは、楽しみながら知恵や力を伸ばし、体や心を育てゆく実りをもたらしてくれます。
しかし、いやいやながらやおしつけでは、良い実りにはなりません。
小さい子があそびのおもしろさを知ると、いろいろ考え、探し、工夫して、自分に合ったあそびにしてゆきます。
この「あそびずかん」は、書いてあることがわかって、すすんであそびができるよう、絵と言葉でやさしくつづった、子どものあそびの本です。
(引用おわり)
漢字にはふりがながあり、縦書きです。

はるのまき まえがき

(引用はじめ)
このほんは ちいさい このための はるの あそびの ほんです。そのため、よういするものや あそびかたなどは、ぜんぶ ひらがなで かいてあります。こどもは ちいさいときは たのしい あそびを しながら くふうを したり、ちえを みがいたりして、てや あしや からだ ぜんぶを つかって うごくので、ぐんぐん すばらしく そだってゆきます。
ですから、どうぞ げんきに はるの あそびを たのしんでください。
(引用おわり)
上記のように分かち書きになっています。下は、まえがき、もくじに続く「くさつみ、はなつみ、さんさいとり」の場面。

はるのまき あとがき

(引用はじめ)
本書は主文をひらがなで記述しているところからおわかりのように、3歳ごろから小学校1、2年生頃の幼い子供のためのやさしい遊びを選びました。やり方や内容がすぐに理解できて、興味を覚えると自分ですすんで体の各部位や指先までうまく使おうとはげみ、もっている知恵や能力を総動員して挑戦を続けます。この面白さに推進された心身のいとなみが、幼い子のよき成長の原動力となってゆきます。どうぞたっぷり春の遊びを楽しまれるよう、はげましていただきたいと念じます。
(引用おわり)
漢字には全てふりがながあります。