お知らせ

かこさとし・しゃかいの本シリーズの4作目の復刊となるこの本は、小さな方からご高齢の皆様にも手にとっていただきたい内容です。普段見慣れている町の昔はどんなだったのか、どんな時代を経て今日に至ったのかがわかりやすく描かれてています。

観音開きのページもあり、この作品に込めた著者の思いが伝わってきます。あとがきは次のように書かれています。

あとがき

(引用はじめ)
私たちのいる町は、人の生活するところです。そこで、人は食べたり遊んだり、働いたり休んだり、楽しんだり集まったりしてくらしています。ですから、町には、人が生活するためのものがみんな揃っています。家や橋やマーケットや学校や駅や店や役所や公園などがあります。

こうしたものは、いっぺんにできたのではありません。人の生活が豊かになるよう、力を合わせて、ときには災害で失ったりしながら長い時間かかって作り上げてきたのです。

街のことを調べたり考えたりすることが、人々の暮らしを知ることになります。そしてそれは人間と言うものをよく知り、もっと高くて素晴らしいことをめざすことにつながります。

こうした願いを込めて「しゃかいの本」のおしまいにこの巻を送ります。みなさん、さようなら。
かこさとし
(1987発行の旧版掲載文)
(引用おわり)

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  • 2017年9月23日発売『わたしのまちです みんなのまちです』(復刊ドットコム)