絵本館情報

越前市ふるさと絵本館の展示替えは従来通り年四回ですが、2021年春より、一冊の本の絵を全点展示するのではなく、テーマに沿った絵を複数の本から選び展示する方法になります。

春の展示テーマは山。
山といえば日本人にとってまず思い浮かぶのは富士山、というわけで『富士山だいばくはつ』(1999年小峰書店)や富士山を含め日本に多くある火山に注目した『ひをふくやま マグマのばくはつ』(2005年農文協)。そして、2021年3月11日の日経DUALでもご紹介いただいた、小さいお子さんに楽しんでいただける山登りのお話『あかいありのぼうけんえんそく』(2014年偕成社)を軸に展示します。そのほとんどがこれまでに展示されたことがないものです。

武生駅前の「てんぐちゃん広場」で人気のお子様用ボルダリングの壁面に使われている『せかいあちこち ちきゅうたんけん』(2005年農文協)の絵もありますし、もちろん定番作品や季節に合わせた絵もあります。どうぞゆっくりご覧ください。

尚、展示替えのため3月23日〜25日は臨時休館となります。初公開『ゆきのひのおはなし』(1997年小峰書店)の展示は3月22日までです。

尚、令和3年度の絵本館の行事予定がわかるカラフルなカレンダー(裏面にはお子さん向けの楽しいものがあります)は以下でご覧いただけます。

越前市ふるさと絵本館 カレンダー

越前市ふるさと絵本館

北国では雪がふりはじめています。ふるさと絵本館のある越前市もかつてほどではありませんが、雪の多い地域です。そこに生まれ7年間過ごした、かこはたくさんの雪にまつわる思い出がありました。

吹雪の恐ろしさ、雪が降りやみ新雪で遊ぶ楽しさ、そんな思い出が画面からにじみでるような『ゆきのひ』(1966年福音館書店)など雪を描いた作品の展示が11月27日(金)から始まります。

初公開となる『ゆきのひのおはなし』は表紙、本文、見返しにいたる全ての絵をご覧いただけます。見ているだけで楽しく、雪遊びをしたくなること間違いなしの、かわいい絵本です。

年内は『サン・サン・サンタ ひみつきち』(2019年白泉社)のサンタの場面も展示、2021年には一部展示を入れ替えて、『過去六年間を顧みて』(2018年3月)の雪の絵がある場面が登場します。お楽しみください。

尚、11月24〜26日までは展示替えのため臨時休館、年末年始は休館となります。

福井県のおすすめ情報

福井県越前市

かこさとしのふるさと福井県越前市には、絵本の世界が味わえる遊具や仕掛けがこれでもかというほどたくさんある武生中央公園(かこさとし監修)、絵本館の他、ゆかりのある場所が目白押しです。
「だるまちゃん」や「からすのパンやさん」のラッピングバスも走っています。

こんな状況で、今はお出かけはちょっとという方は、ウェブサイトで下見。いつの日にか是非ご自分の目でお確かめください。かこが幼い日に見たと同じ山々を眺め、澄んだ空気を満喫して存分にお楽しみいただけるはずです。

尚、2020年10月9日(金)〜11月8日(日)まで、武生中央公園では「たけふ菊人形」が展示されます。(無料・マスクをしてご来場ください。)

上の絵は『こどもの行事 自然と生活9がつのまき』(2012年小峰書店)裏表紙です。
散策のご案内は以下でどうぞ。

かこさとしのふるさと散策

越前市ふるさと絵本館、秋の展示『どろぼうがっこう』(1973年偕成社)が9月4日から始まります。(9月1日は火曜で休館日、2・3日は展示替えのため臨時休館)

衝撃の続編『どろぼうがっこう ぜんいんだつごく』と『どろぼうがっこう だいうんどうかい』(いずれも2013年偕成社)も初公開のものを含め少数枚ですが展示致しますのでご期待ください。

2020年9月9日の福井新聞朝刊で、「名場面の味」と紹介されました。

『どろぼうがっこう』の原作は、かこがセツルメント活動をしながら学位論文を書くという猛烈な忙しさの中、論文のための下書きコピー(当時は青やきといって青っぽく文字が複写された)の表に墨色一色で走り書きのようにして描いたものでしたが、これが大変好評だったのです。

絵本として出版されることになり、第一場面のフクロウが語るシーンをつけ加えました。実験データの化学式の上に描いた原作のなごりで、文字のコラージュを背景に使用、続編でもその流れが見てとれます。

『どろぼうがっこう』のかわいい生徒たちとクマサカ先生をゆっくりご覧ください。11月23日(月)までです。

2020年10月11日、福井新聞オンラインの記事は以下でどうぞ。

どろぼうがっこう

福井県越前市ふるさと絵本館

福井県越前市ふるさと絵本館は、6月24・25日は展示替えのため臨時休館、26日より新たに『ダンスをする魚のなぜなぜなぜ』(2000年小峰書店)の複製画を全点展示いたします。

ダンスをする魚とは、「日本の北の地方でトゲッチョとかハリウオとよんでいる」イトヨのという小さな魚のことです。鋭いトゲのあるこの魚の習性を紹介しながら生き物が命をつないできた長い歴史とその意味を考えるきっかけになる科学絵本です。

環境の著しい変化でこの本の扉で紹介している全国、全世界にすんでいるこの魚たちの分布が狭くなっていないことを願ってやみません。

この展示に関しては以下に情報があります。

越前市絵本館

絵本館の年間予定は以下でご覧ください。

絵本館カレンダー

新型コロナウイルス感染防止のため臨時休館していました福井県越前市ふるさと絵本館は5月21日から再開されました。

2階では、『だるまちゃんととらのこちゃん』(1984年福音館書店)の複製原画を全点展示しています。これに合わせて、絵の具・顔料の違いによって絵がどのような表現になるのかを比べてご覧いただける展示もあります。

越前市ふるさと絵本館に関しては3月16日に出版された『全国 大人になってもゆきたい 私の絵本めぐり』(下・2020年株式会社GB)にも紹介されています。

新型ウイルスの影響で展示会の中止、臨時休館などの可能性がありますが、4月以降の展示会の予定をお知らせいたします。

2020年4月11日(土)〜10月4日 (日)有島記念館(北海道・ニセコ町)【4月18日〜6月1日まで臨時休館】
以下でどうぞ

有島記念館

松坂屋美術館(愛知県・名古屋市) 「かこさとしの世界」展(全国巡回展)は中止させていただきます。
詳細は以下でお伝えしております。

松坂屋美術館

かこさとしの世界展

2020年5月12日(火)~8月31日(火)愛媛県県歴史文化博物館(愛媛県・西伊予市)
「かこさとし絵本展〜未来を生きる子どもたちへのメッセージ〜」
詳細は以下で。

絵本展

2020年12月12日(土)〜2021年1月 31日(日) 盛岡市民文化ホール(岩手県・盛岡市) 「かこさとしの世界」展(全国巡回展)
詳細は以下で。

盛岡(巡回展)

越前市・ふるさと絵本館休館2020年4月11日〜5月20日

例年ですと全国から特に大勢の皆様にお越しいただく時期ですが、残念ながら今般の状況から臨時休館の期間が延長になっております。5月21日から再開の予定です。一刻も早い収束のため、ご理解ご協力よろしくお願いいたします。

福井県越前市ふるさと絵本館よりお知らせです。

新型コロナウイルスの感染予防のため、2020年3月24日(火)まで高校生以下の皆様の入場をご遠慮いただいております。

また、現在のところ、各種イベントを延期・中止いたしております。
ご不便をお掛けしますが、ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。

2019年11月14日から越前市ふるさと絵本館で、2020年3月まで

越前市ふるさと絵本館では、2019年11月14日より展示替えをして『むしばミュータンスのぼうけん』(1976年童心社)をご覧いただけます。本作は40年以上前の作品ですが、現在でも多くのお子さんたちが手に取り、「きょうあく むざんのむしばミュータンス」の誘いに乗ってはいけないと、歯磨きをしてくださっているようです。

歯磨きをしようとは、一言もかいていないのに、「はみがきやめて むしばになろう」が ミュータンスの悪巧みであることを、すっかり見抜いてしまうこどもの力と、その力を信じたかこに軍配が上がっているようです。

一方で、虫歯から始まる〈口内崩壊〉という言葉も耳にしますが、これも大人の責任と言わざるを得ません。あとがきの絵(下)にあるように大人も子どもも一緒になってミュータンスをやっつけなければならないのです。そのお役に立てるようなびっくりの展示になっています。歯磨きが嫌いのお子さんには是非見ていただきたいものです。

絵本館は年末年始はお休みとなります。2019年11月1日オープンの武生駅前「てんぐちゃん広場」、絵本館近くの武生中央公園「だるまちゃん広場」も合わせてお楽しみください。