プロフィール

加古里子(かこ さとし)

1926年福井県武生市(現在越前市)に生まれる。東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士。技術士(化学)。児童文化の研究者でもある。現在は、出版を中心に幅 広く活躍。作品は『からすのパンやさん』を代表する「かこさとしおはなしのほん」シリーズ、『うつくしい絵』、「だるまちゃん」シリーズ、『とこちゃんはどこ』、「かこさとしからだの本」シリーズ、『伝承遊び考』など600点余。2008年菊池寛賞受賞、 2009年日本化学会より特別功労賞を受賞。

かこ さとし 年譜

1926年 ( 0歳 )

福井県今立郡国高村(旧・武生市、現・越前市八幡1丁目)で誕生

【右】2才頃

1931年 ( 5歳 )

引接寺(いんじょうじ)の丈生(じょうせい)幼稚園に通園

1932年 ( 6歳 )

武生東尋常高等小学校(現・武生東小学校・現在の市役所の場所)に入学、担任の田辺なつを先生から心に残る教育をうける

小学1年生、最後列真ん中、母が編んだ縞のセーター姿

1933年 ( 7歳 )

6月、東京・板橋に転居。近所の絵の上手な子や小学校の放課後指導でますます絵を描くことが好きになる

【左】東京転居前に武生の小学校奉安殿の前で姉と記念撮影
【右】板橋の友人の家で(左端)

1938年 ( 12歳 )

東京府立第九中学校に入学、飛行機に乗りたいと思うようになるがその後視力が悪くなり断念

1943年 ( 17歳 )

成蹊高等学校入学、戦争のため2年生からは軍需工場に動員される。三交代のため級友にも会えず交流を図る目的で作った手書き回覧雑誌にのせていた俳句が国語の教師で俳人の中村草田男の目にとまり、俳句の指導をうける。ペンネーム「里子」はこの時に使っていたものに由来する

【左】高校1年生、制服のマント
【右】高校2年生、授業はなく勤労動員で交代制で働くことになり級友に回覧した手書き雑誌「マント」

1945年 ( 19歳 )

東京帝国大学工学部応用化学科入学
疎開先の三重県で終戦、9月より大学の授業再開

1946年 ( 20歳 )

演劇研究会に入り、舞台装置デザイン・作製
子供向けの演劇脚本を書き始める

戦後最初の五月祭で販売した加古作成のミロのヴィーナスの色刷り版画

1947年 ( 21歳 )

演劇脚本『夜の小人』『動物園記』『灰娘アッシェンプッテル』『幸福の王子』

1948年 ( 22歳 )

法学部の教室にて自作・演出『夜の小人』を近隣の小学生を招待し上演
大学卒業 昭和電工に入社
人形劇団プークの観客組織に参加

研究室での昼休みの一コマ

1950年 ( 24歳 )

『動物舞踏会』『夜の森』『社長くん』『青い鯨』(教育紙芝居研究会)
セツルメント(東京・大井町みどりのいえ)活動に参加

1951年 ( 25歳 )

新たに活動開始の川崎セツルメントに移る。
子供会でガリ版刷り「こどもしんぶん」を発行 
紙芝居・幻灯『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』、手作り絵本『かあきちとかあこ』など創作

1952年 ( 26歳 )

紙芝居『くりひこうりひめ』『かえるのがっこう』『おいなりさんのきつね』『テングのハナハナ』

セツルメントハウスの前で、鯉のぼりに隠れているのが加古

1953年 ( 27歳 )

『親子のきつね』『そんごくうのまものたいじ』『うさぎのターちゃん』(教育紙芝居研究会)
『ぼくの母ちゃん』『2つの太陽』『カミナリゴリちゃん』(紙芝居・川崎セツルメント)
『私たちの町とつるつるめんと』(幻灯) 

多摩川土手でのセツルメント活動で子供たちにお話をきかせる

1954年 ( 28歳 )

『あかいアリとくろいアリ』(紙芝居・川崎セツルメント)
『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』(教育紙芝居研究会)

1955年 ( 29歳 )

『自転車にのってったお父ちゃん』(幻灯)
『矢村のヤ助』(紙芝居・川崎セツルメント)
『5つのエンドウ豆』(教育紙芝居研究会)
『かっぱとてんぐとかみなりどん』(素話)

1956年 ( 30歳 )

『おちていたてぶくろ』『ずるい山犬』『とんぼのうんどうかい』(紙芝居・川崎セツルメント)

セツルメントで「おちていたでぶくろ」(紙芝居)を子供達と上演

1957年 ( 31歳 )

10月号より教育紙芝居研究会(童心社の前身)発行「紙芝居」の編集・印刷責任者となる(~1959年6月号終刊まで)
『おどろいた八百屋さん』(紙芝居・川崎セツルメント)

1958年 ( 32歳 )

『人をたべようとした熊のはなし』(川崎セツルメント)

1959年 ( 33歳 )

デビュー作『ダムのおじさんたち』(福音館書店)出版
『肥っちょネズミ』(紙芝居同人誌「せいくらべ」創刊号)

1960年 ( 34歳 )

『市べえ沼の大じけん』(紙芝居・「せいくらべ」)
絵本『あたらしいうち』(福音館書店・文のみ)
『どろぼうがっこう』(紙芝居)

1961年 ( 35歳 )

『あおいめくろいめちゃいろのめ』(紙芝居)

1962年 ( 36歳 )

工学博士学位記受理
『かわ』(福音館書店)
『さるかにすずめかきたろう』『だぶだぶちゃんのとぶかぶかちゃん』(教育紙芝居研究会)

1963年 ( 37歳 )

産経児童出版文化賞大賞(『かわ』)受賞

1964年 ( 38歳 )

『小さなゆきの山』『なきむしぎつね』(教育紙芝居研究会)

1965年 ( 39歳 )

月刊「母の広場」に創作童話を毎月連載

1966年 ( 40歳 )

技術士(化学)資格取得
『ゆきのひ』(福音館書店)
『かえりみち』(教育紙芝居研究会)
朝日小学生新聞連載7回(〜1967年)

川崎、増築した書斎にて

1967年 ( 41歳 )

『日本伝承の遊び読本』(福音館書店)刊行によりテレビ出演、以後教育テレビ等の司会などを多々つとめる

NHK「こんにちは奥さん」に家族とともに出演

1968年 ( 42歳 )

『だるまちゃんとかみなりちゃん』(福音館書店)
『かこさとし・かがくのほん』10巻(童心社〜1969年)
朝日新聞連載12回

1969年 ( 43歳 )

『海』『あなたのいえわたしのいえ』(福音館書店)
アポロ月面着陸生放送でコメント 
朝日新聞日曜版に「科学者の目』連載41回(〜1970年)

川崎の自宅にて1960年ごろ

1970年 ( 44歳 )

『とこちゃんはどこ』『はははのはなし』『どうぐ』『ことばのべんきょう くまちゃんのいちにち』(福音館書店) 
産経児童出版文化賞(『かこさとし かがくの本 全10巻』) 児童福祉文化賞(『海』)受賞
月刊「ははの友」に毎月遊びの紹介

藤沢に転居、自作のライトテーブルも

1971年 ( 45歳 )

『ことばのべんきょう くまちゃんのいちねん』(福音館書店)
児童福祉文化賞(『とこちゃんはどこ』)受賞

1972年 ( 46歳 )

『あおいめ くろいめ ちゃいろのめ』『とんぼのうんどうかい』(偕成社)
『だるまちゃんとうさぎちゃん』(福音館書店)
月刊「こどものしあわせ」に毎月連載(〜1973年)

1973年 ( 47歳 )

『わっしょいわっしょいブンブンブン』『どろぼうがっこう』『おたまじゃくしの101ちゃん』『からすのパンやさん』『にんじんばたけのパピプペポ』(偕成社)
児童福祉文化賞(『あなたのいえ わたしのいえ』)受賞
昭和電工を退社
フジテレビ奥様ニュースの子供教育のコメンテーターとして1981年まで99回出演
サンケイ新聞コラム「ママなあぜ」(60回連載 〜1975年)
月刊「暮らしの設計」「保育専科」に毎月連載

1974年 ( 48歳 )

『うつくしいえ』(偕成社)
『科学者の目』(童心社)
NHKK教育テレビ市民大学講座『現代の科学」司会 (〜1978年)

竹内均氏と

1975年 ( 49歳 )

『地球』『ことばのべんきょう くまちゃんのかいもの』(福音館書店)
『こどものカレンダー』12巻(偕成社 〜1976年)
『遊びの四季』(じゃこめてい出版)により第15回久留島武彦文化賞・第23回日本エッセイスト・クラブ賞受賞

1976年 ( 50歳 )

『かこさとしからだのほん』10巻(童心社〜1977年)

デンマークにて「世界にパーレただひとり」の著者シースゴール氏(中央)と

1977年 ( 51歳 )

東京中日新聞連載24回
日刊福井新聞連載89回(〜1978年)
月刊「のびのび」「教育評論」に毎月連載

1978年 ( 52歳 )

『宇宙』(福音館書店)
『矢村のヤ助』(偕成社)
『かこさとし むかしばなしのほん』5巻(童心社 〜1979年)

1979年 ( 53歳 )

東京大学教育学部・東京都立大学人文学部非常勤講師
『お話こんにちは』12巻(偕成社 〜1980年) 
NHK教育テレビ「お母さんの勉強室」(5回〜1980年)
月刊「幼児の教育」に毎月連載(〜1980年)

1980年 ( 54歳 )

『うさぎぐみとこぐまぐみ』『ねんねしたおばあちゃん』(ポプラ社)
『むしばちゃんのなかよしだあれ』(フレーベル館)

「わたしのかわいいナミちゃん」の柴犬ナミ(左下)と自宅の庭で

1981年 ( 55歳 )

『原子の探検たのしい実験』『みんなの生命くらしの化学』『ひろがる世界化学の未来』(偕成社)

1982年 ( 56歳 )

『ふしぎな化学の大サーカス』『かがやく年月化学のこよみ』『なかよしいじわる元素の学校』(偕成社)
NHK月刊誌「おかあさんの勉強室」におもちゃの教育学を毎月連載

1983年 ( 57歳 )

『かこさとし しゃかいの本』1〜5巻(童心社)
横浜国立大学教育学部非常勤講師

「はるのほし」など星のシリーズ執筆にあたり資料を調べる

1984年 ( 58歳 )

『だるまちゃんととらのこちゃん』『だいこんだんめん れんこんざんねん』『マトリョーシカちゃん』(福音館書店)
玉川女子短期大学非常勤講師

1985年 ( 59歳 )

東京大学教育学部非常勤講師
横浜国立大学非常勤講師(〜1989年)
『かこさとし しゃかいの本』6〜11巻(童心社 〜1987年)
高橋五山賞特別賞受賞

大学の講義で「しろいやさしいぞうのはなし」を実際に見せて解説

1986年 ( 60歳 )

『あさですよ よるですよ』(福音館書店)
ユネスコ・アジア文化センターより識字運動講師としてインドネシア訪問 

1987年 ( 61歳 )

『地下鉄のできるまで』(福音館書店)
『かこさとしのたべものえほん』10巻(農山漁村文化協会)  

1988年 ( 62歳 )

『いろいろなかたちさまざまのいろ』(フレーベル館)
『かこさとし かがくの本』10巻(童心社)
『かこさとしのからだとこころのえほん』10巻(農山漁村文化協会)

「ダムを作ったお父さんたち」出版にあたり取材での一コマ

1989年 ( 63歳 )

『すばらしい彫刻』(偕成社)
ユネスコ・アジア文化センターより識字運動講師としてパキスタン訪問

1990年 ( 64歳 )

『ピラミッド』(偕成社)
『あそびの大宇宙』10巻(農山漁村文化協会 〜1991年)
山梨大学教育学部非常勤講師

1991年 ( 65歳 )

『だるまちゃんとだいこくちゃん』(福音館書店)
『あそびの大惑星』 10巻(農山漁村文化協会〜1992年)
日本科学読物賞『ピラミッド』受賞
日本国際児童図書評議会より日中科学絵本セミナー講師として中国訪問

「ピラミッド」で吉村証子記念・日本科学読物賞贈呈式

1992年 ( 66歳 )

産経児童出版文化奨励賞『かこさとし あそびの大宇宙』(全10巻)受賞

1993年 ( 67歳 )

『かこさとしの食べごと大発見』(農山漁村文化協会〜1994年)
ユネスコアジア文化センターより識字運動講師としてラオス訪問

1995年 ( 69歳 )

『人間』(福音館書店)
中国宋慶齢福祉委員会の招待により日中幼児教育講師として上海訪問

1996年 ( 70歳 )

『小さな小さなせかい』『大きな大きなせかい』『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』(偕成社)

1998年 ( 72歳 )

けんぶち絵本の里 びばからす賞
(『きつねのきんた』)受賞

1999年 ( 73歳 )

『加古里子絵本への道』(福音館書店)
『富士山大ばくはつ』(小峰書店)
『うたのすきなかえるくん』(PHP研究所)

2000年 ( 74歳 )

『富士山大ばくはつ』課題図書(中学年)
『クラゲのふしぎびっくりばなし』『モグラのもんだいモグラのもんく』(小峰書店)

2001年 ( 75歳 )

『台風のついせき竜巻のついきゅう』『天地のドラマすごい雷大研究』(小峰書店)

2002年 ( 76歳 )

『かいぶつトンボのおどろき話』(小峰書店)

2003年 ( 77歳 )

『だるまちゃんとてんじんちゃん』(福音館書店)
『大地のめぐみ 土の力大作戦』(小峰書店)
『よこすか開国物語』『だるまちゃん・りんごんちゃん』(エツコ・ワールド)

2005年 ( 79歳 )

『自然のしくみ 地球のちから』10巻(農山魚村文化協会 〜2007年)
『かこさとしこころのほん』(ポプラ社)

2006年 ( 80歳 )

『だるまちゃんとやまんめちゃん』(福音館書店)
『伝承遊び考1絵かき遊び考』(小峰書店)

2007年 ( 81歳 )

児童福祉文化賞特別部門(長年にわたって、子どもの伝承遊びや文化活動にたずさわり、子どもの生活と文化の向上に努め、児童健全育成に貢献してきた活動)

2008年 ( 82歳 )

『伝承遊び考2〜4 石けり・鬼遊び・じゃんけん遊び考』(小峰書店)
銀座・教文館「かこさとしの世界〜おはなしの本と科学絵本」展
県立神奈川近代文学館「だるまちゃんとてんぐちゃん展」
菊地寛賞受賞(絵本作家、児童文学者としてのユニークな活動と、子供の遊びについての資料集成『伝承あそび考』全四巻の完成)

菊池寛賞贈呈式

2009年 ( 83歳 )

日本化学会特別功労賞受賞
日本児童文学会特別賞(『伝承遊び考』受賞
神奈川文化賞受賞 川崎文化賞受賞

2010年 ( 84歳 )

『太陽と光しょくばいものがたり』(偕成社)
日本科学未来館「きみのみらい みらいのきみ〜かこさとしと探しにいこう、絵本の中へ〜」展
日本保育学文献賞(『伝承遊び考』受賞  

日本科学未来館「きみのみらい みらいのきみ」展での記念講演

2011年 ( 85歳 )

国際アンデルセン賞画家賞に日本代表としてノミネート
『万里の長城』(福音館書店)
『こどもの行事しぜんと生活』12巻(小峰書店〜2012年)
毎日小学生新聞に「いろいろ遊び図鑑』を毎月連載48回(〜2015年)
鎌倉文学館「かこさとしの世界」展 
越前市文化功労賞

2012年 ( 86歳 )

越前市武生公会堂「かこさとし ふるさとから広がる絵本の世界」展
東燃ゼネラル児童文化賞受賞

2013年 ( 87歳 )

『からすのおかしやさん』『からすのやおやさん』『からすのそばやさん』『からすのてんぷらやさん』(偕成社)
徳島県立文学書道館「かこさとしの世界展」
MOE絵本屋さん大賞2位(『からすのおかしやさん』)受賞
越前市「かこさとしふるさと絵本館「石石」」開館

2014年 ( 88歳 )

『未来のだるまちゃんへ』(文藝春秋)
『だるまちゃんとにおうちゃん』(福音館書店)
『あそびずかん』4巻(小峰書店〜2015年)
勝央美術文学館「かこさとしの世界展」
仙台文学館「かこさとしの世界」展 
米寿記念として全国公共図書館約3,000カ所に『矢村のヤ助』(限定特別版)を寄贈

2015年 ( 89歳 )

川崎市立中原図書館「かこさとし川崎の思い出〜1950年代のセツルメント活動と子どもたち〜」展
福井ふるさと文学館「宇宙のものがたり〜かこさとしとめぐる旅〜」展 
射水市大島絵本館「かこさとし展」
越前市合併10周年記念切手シートに「未来への行進」「だるまちゃんとかみなりちゃん」
『世界を平和にするためのささやかな提案』(河出書房新社・共著)  
『子どもたちへ、今伝える戦争』(講談社・共著)
「保育の友」6回連載
越前市市制10周年記念特別功労者

2016年 ( 90歳 )

卒寿記念記者会見
こみなと稲毛ギャラリー「90&99
ミライへのコトバ展 かこさとしと小湊鉄道」
こおりやま文学の森資料館・ふくやま文学館「かこさとしの世界」
『しろいやさしいぞうのはなし』『ちっちゃな科学』『出発進行!里山トロッコ列車』『世界の化学者12か月』『こどものとうひょう おとなのせんきょ』『絵巻じたて かわ』『だるまちゃんすごろく』『だるまちゃんしんぶん』『だるまちゃんと楽しむ 日本の子どものあそび読本』『だるまちゃんとにおうちゃん』

記者会見後の一コマ