編集室より

あるくやま うごくやま

かこ・さとし かがくのほん(全10巻)の第4巻「あるくやま うごくやま」は1968年に出版され、1998年に現在発売している改訂版になりました。半世紀近く愛読されている本書の画は当初の赤羽末吉さんから宮下森さんに変わりました。作は、かこさとし。

あとがきをご紹介しましょう。

(引用はじめ)

せまい日本でも、海を実際にみたことがない子どもはまだいるでしょうが、山はほとんどの子どもが知っている親しい存在です。

その山は、大きいもの、高いもの、不動なものの代表とされています。

しかし、山の特徴の一つである、動かないということも、ほんとうはそうではなく、一瞬の休みもなく動いているということ、火山の力や、水や風の力によって、何百年も何千年もという時間の経過によって、山はかわるということを示したのがこの本です。

ゆっくり写したフィルムの一コマ一コマをはやくまわすと、花びらがみるみるひらいてしぼむのがわかるように、何百年、何千年、ときに何万、何十万年のフィルムをはやくまわしながら、不動とかんがえられていた山さえも、こんなにいろいろかわり、動くのだということを知ってもらうのがこの本のねらいです。

このことは、科学への第一歩である、条件や環境をかえると、ものごとは新しい違った結果となること、固定した見方、考え方にとらわれないことへの発展として、わたしは極めて大切にしたいとおもっています。
かこ・さとし

(引用おわり)

やまをつくったもの やまをこわしたもの

上の写真は、かこさとし自然のしくみえほん 1 地球のちから 「やまをつくったもの やまをこわしたもの」(農文協2005年)の後ろの見返しです。

このシリーズは、「自然の現象変化や地球のさまざまな活動の起こる原因や理由を、ちいさい読者に伝える」ためにつくりました。
この巻は、特に地球の高い所、山岳や高原ができたことや、それから後どのように変化しているかをのべましたが、それらによって、自然のきまり、法則というものを知って頂ければと願っています。」(あとがきより)

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