編集室より

時としてかこの絵本の中には、ふつうの絵本ではあまり見かけもないものが登場します。

例えば『あかありのちゃんのやまのぼり』(1988年偕成社・上)はふつうの山登りに見えますが、やがて道が険しくなってくると。。。

山登りをしながら何やら難しい漢字や化学式、DNAの二重螺旋だったりを色々思いうかべています。

この絵の右下、帽子をかぶったメガネのありちゃんはどこかで見たことがあるような。。。本の虫そのものですね。数学の本を読んでいるのでしょうか。

前をゆくありちゃんは歯をくいしばっているような顔つき、頭の中にはE=mc2乗。

これはアインシュタインのエネルギーに関しての数式であることが、別の絵本『びっくりしゃっくりのあそび』(1992年農文協・下)で「アインシュタインかがくかん」として説明されています。

(引用はじめ)
10グラムの ものを ぜんぶ エネルギーに
かえることが できれば、100まんキロワットの
でんきを 1にちつけることが できる ちからとなります。
この「ぶっしつは エネルギーの かたちを かえたもの」という
ほうそくを かがくでは したのような かたちで
あらわします。 このほうそくを みつけだした
かがくしゃが アインシュタイン さんです。

(エネルギー)=(ぶっしつのりょう)X(ひかりのそくど)2乗
(引用おわり)

こども向けのあそびの本なのに、この内容。まさにびっくりしゃっくりですね。