編集室より

2020/12/25

万里の長城

この年末年始はお家時間が長くなりそうです。そのお供に「6000年の時間と2万1000 km」の長い長い「万里の長城」の歴史を紐解いてはいかがでしょうか。上は『万里の長城』(2011年福音館書店)の表紙カバーです。

カバーをとると、下のような絵が現れます。

文章はかこさとし、絵は中国の常嘉煌さんとかこが分担しました。万里の長城だけあって、出版には長い時間かかり、またそれと同じくらい長い時がかかって、ようやく中国でも出版されました。

現地に行くことはすぐにはできませんが、まずはこの本でこれほど長い時間と空間にわたる壮大な歴史をじっくり味わっていただけたら幸いです。あとがきをご紹介します。

(下は前扉)

あとがき

(引用はじめ)
この本は、長城の大きさや古さを伝えるだけでなく、その背後にある中国の長い歴史とユーラシア大陸との関係がどうであったか、特に、他民族と共存して発展するにはどうしたらよいか、世界じゅうの地域紛争の解決を示す雄大な実例として読んでいただくことを願ってまとめました。また、徒歩で長い距離を歩き通した中国や外国の長城探検家の方々の行動と熱意にはげまされて、日中の文化を愛する者が心を一つにして分担作業してできたものです。

この本を読まれた方が機会をつくり、現地の長城に接し、先人の多くの努力と思いを体得されることを願って終わりとします。では、再見!さようなら!
(引用おわり)
全ての漢字にはふりがながあります。