編集室より

『たいふうがやってくる』(1972年 童心社)は、こんなのどかな表紙(上)から始まる紙芝居ですが、良く見るとスズメは急いでいるようです。次の場面では、虫たちもしっかり木陰に隠れます。次には、天気予報で台風の接近に注意を呼びかけ、雨戸がとばないように、船が流されないようにと準備を進めます。台風を擬人化し(下)、皆で力を合わせて被害を最小限に食い止める様子が幼いお子さんにもわかるように作られ、台風一過の秋晴れのもと、家族みんなの笑顔で終わります。

残念ながらこの紙芝居もーその1ーでご紹介した絵本『たいふう』も絶版ですが、一部の場面は『別冊太陽 かこさとし』(2017年平凡社)に掲載されています。

台風と竜巻については『台風のついせき 竜巻のついきゅう』(2001年 小峰書店)に詳しく、お子さんから大人まで楽しめる内容です。2016年9月にこのサイトの〈あとがきから〉コーナでご紹介していますのでご参考になれば幸いです。

『海』(1969年福音館書店)でも台風について触れています。32ページのサンゴ礁に続く海上(下・33ページ)では竜巻、そして「たいふうのたまご」の雲が描かれ、その間にある「りょうふう丸」(凌風丸)は著者による解説によると「気象庁所属の1200トンの観測船です。」上空には気象衛星が見えます。

大自然の力を目の当たりにする台風や竜巻についての知識を持ち、備えや避難について日頃から考えておきたいと思います。

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