編集室より

2023/05/03

新茶の季節

新茶の季節がやってきます。
新茶は、立春から88日目にあたる八十八夜(5月2日頃)につんだ茶葉を加工、これを飲むと長生きするともいわれています。末広がりの「八」が重なるので縁起がよいとされているからでしょう。

『こどもの行事 しぜんと生活5月のまき』(2012年小峰書店)には、詳しい説明と遠くに鯉のぼりが泳ぐ茶畑、茶摘みの様子が描かれています。

お茶といっても、いろいろ種類があり、国によっては紅茶だったり、ウーロン茶だったり、これは同じ茶の木から摘むやわらかい葉でつくられるものの、その工程が「むしたり、もんだり、かわかしたり、細菌の力で発酵させて色や味を変化させるなどの加工方法のちがいで、さまざまなお茶ができ」るのです。

『きれいくだもの あまから菓子』(1994年農文協・上)では、おかしだけでなく、「お茶もどうぞ」と、多様種のお茶を発酵のある無し、またお茶といっても茶の葉を使っていない昆布茶や蕎麦茶も紹介しています。

お茶を入れる茶碗やカップも描かれていますが、『こどもの行事 しぜんと生活』(上)の急須の左にある湯呑み茶碗は、加古自身がこの絵を描いた頃に使っていたものによく似ています。拡大するとこんなふう。

実際のものは。。。
ヒビが入ってしまったので筆立てにしてずっと使っていました。

新茶が楽しみです。