編集室より

コウノトリの大冒険

2018年の公園整備に際し、長い間地元の皆さんに親しまれていた大観覧車の中央に『コウノトリのコウちゃん』(2017年小峰書店)にあるコウノトリが大空を舞う絵が設置されました。しかし2022年、観覧車の老朽化に伴い、堅牢な支柱とこの絵のみを残し大幅なリニューアルが行われ、上の写真にある「コウノトリの大冒険」が誕生しました。

冒険心をくすぐるようなスリルあふれる大型遊具で子どもたちは目を輝かせて夢中で遊んでいます。

最上部から公園を見下ろすとこんな感じ。

地上7メートルの高さから、あずまやの屋根の上に滑り降ります。

コウノトリの大空散歩

やや離れた隣にもコウノトリ遊具、「コウノトリの大空散歩」。1羽1羽に絵本に登場するコウノトリの名前がついていて、混んでいなければ好きなコウノトリに乗ることができます。

腰掛けながら自転車のようにペダルを漕ぐと、さらに座席が上昇。周りながら上がるので飛んでいる気分を味わえます。

越前市はコウノトリのすむ里山作りに取り組み、コウノトリの自然繁殖の地となりました。それはあたかも絵本の物語そのものです。

越前市伝統の箪笥を作る技を用いて作られた、引き戸のように左右に絵を動かせる掲示版にも絵本が登場。遊具の周囲にもコウノトリにまつわる越前市の取り組みが、紹介されています。

コウノトリの繁殖には、そのエサが取れる豊かな自然が必要です。

里山の自然を連想させる木組の迷路は、栄養たっぷりの土壌を好むモグラの迷路です。『モグラのもんだいモグラのもんく』(2001年小峰書店)などから興味深い情報が掲示されていて、遊びながら環境について知ることができます。

木製のアスレチック遊具や水に親しめる設備もあって夏には歓声に包まれます。

水といえば、大海原を航行する船型の遊具「かいぞくせん・がぼがぼまる」も忘れてはなりません。リニューアルで『かいぞくがぼがぼまる』にそっくりになりました。

下の写真では、モグラの迷路の向こうに裏側が見えています。

表側の船体には海賊船長の大きな顔や絵本の場面が描かれていて迫力満点。
手前に見える亀は悪さをした海賊たちを懲らしめる海の少年がのっているものです。

安全に遊具を楽しむために身長制限があり、怖い顔の「がぼがぼまる」がにらみをきかせています。

「がぼがぼまるより大きな子は乗ってよし!」