編集室より

この絵、どこかで見た覚えがある。。。という方がいらっしゃるでしょう。

実は『かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと』(2022年平凡社・下)のカバーを外すとでてきます。上部の表やタイトル、恐竜の名前などは印刷されていませんが、絵と一緒にかこの手書き文字がそこかしこにあり、そのユーモラスな会話に笑ってしまいます。

ケティオサウルスのお腹には絆創膏、コリトサウルスの足には包帯が巻かれていたり、ティラノサウルスがゴルゴサウルスの尾を踏んでいたり、そしてステゴサウルスには子どもが乗っていて、かこらしさが溢れ、本書の最後でご紹介している図譜の世界に通じるものがあるので、登場させました。

種明かしをすれば、『かこさとし あそびの大星雲 2 とびきりばっちりあそび』からの採用です。副題は「生物の力、動物のふしぎ」で、2022年9月26日に「編集室より・あとがき」コーナーでご紹介した本です。

この恐竜の次の場面では地球生成から新世代、その次の場面では始生代から新生代、今に至る動物が驚くほどカラフルに、これまたユーモラスに描かれていて、大きな文字で次のようにあります。

いきものはみんな けんめいに いきてきた
どうぶつはみな すてきな ともだちだ

まさに図譜で表現したかったことを、お子さん向けにわかりやすく言いかえているようです。