編集室より

洒落たフレンチレストランのひさしのような色合い。かこの手書き文字の題名『あかですよ あおですよ』(1995年福音館書店)のとおり、たしかに上から赤、白、青です。しかし、濁点のほかにも丸いものがあって。。。

下の方には不思議な模様がついたものが描かれています。

裏表紙を見ると。。。

タコ!
不思議なものはタコの吸盤、青いナミナミは波で、丸いのは水泡です。

本を開けると、前見返しからすでに物語が始まります。

(引用はじめ)
🎵たこたこ がっこう いいがっこ
  6ぴき せいとも いいこども
  たたこ せんせも すてきです

🎵 たこたこ がっこう いわのなか
  べんきょも ゆうぎも たいそうも
  なみの まにまに ゆうらゆら
(引用おわり)

まるで、遠くから聞こえてくる歌声で始まる映画の冒頭場面のよう。この本は、たこたこ学校の6匹のお話で表紙に並んでいるのはランドセルです。

えんどうまめ一家の1日を描いた『あさですよ よるですよ』(1986年福音館書店)に続くお話として、この本は創作されました。前者は時間を小さいお子さんに知ってもらえるよう、そして本作のテーマは色です。クレヨンにあるような基本的な8色のものが次々に登場しカラフルです。

そして最後はもちろんあの色です?!
タコですから。。。。

種明かしとして、後見返しの絵をご覧ください。