編集室より

2月8日は「針供養」。
主に東日本ではこの日、そして西日本では12月8日に行うことが多いそうです。『こどもの行事 しぜんと生活 2月のまき』(2012年小峰書店)によると「2月8日は農作業をはじめる日 で、12月8日は農作業を終えて正月の準備にとりかかる日だったから」だそうです。

昔ながらのお針箱や様々な針の絵と、この行事の由来を詳しく説明し、最後に次のようにあります。
(引用はじめ)
「もともと節分のような、悪い病気や災いを追い払う節目の日の行事だったのが、家の仕事に働いた針や道具をいたわる、優しい行事になったことが、とても素晴らしいと思います。」
(引用おわり)

「道具をいたわる」気持ち。それは使い捨てとは正反対の発想です。職人と言われる方々は使う道具を自分で作ったり手入れをし、それが良い仕事につながると伺ったことがあります。針一本でも自分で作ることは難しいですが、せめて大切に使うようにしたく思います。

そして、何に対しても誰に対しても「いたわる」気持ちを持つことの大切さを感じています。
皆様、どうかお身体おいたわりください。