編集室より

2022/03/16

願いをつなぐ

急変している世界情勢を見てウクライナ民話「てぶくろ」を読む方がふえているそうです。
実はかこも1956年川崎の子どもたちと一緒にこの物語を紙芝居に仕立てています。セツルメントのボランティアで毎週日曜に子どもたちと遊んだり絵を描いたりしていた頃です。

かこの絵では、狩人や犬は子どもたちに馴染みのある日本風の姿になっていますが、子どもが描いたような画風は温かみが魅力です。

『かこさとしと紙芝居 創作の原点』(2021年童心社)でご紹介しています。2022年4月3日まで名古屋松坂屋美術館で開催の「かこさとしの世界展」ではその全場面をご覧いただけます。また、展示会公式図録(2019年平凡社 )にも掲載されています。

窮状にある人々におもいをつないでいただけたら幸いです。