編集室より

長女と編集者・松居直さんの娘

2019年7月15日、小松にある「空とこども絵本館」でかこさとしを世に送りだした福音館書店の名編集長(当時)の松居直氏のご長女で児童文学者の小風さちさんと鈴木万里の対談が開催されました。

前日にNHK「日曜美術館」加古特集の再放送が放映されたこともあり、予想をはるかに超える二百人以上の方々が所狭しと座られ熱心にお話を聴いてくださいました。


デビューのきっかけなった、一枚の絵「平和のおどり」をめぐる不思議なご縁で絵本を書くようになった経緯や『かわ』や『だるまちゃんとてんぐちゃん』が出版されるまでの著者と編集者とのやりとりを資料を見ながら追い、絵本作りに生涯をかけた、かこさとしと影で支え続けた松居氏の熱意にしばし思いをはせました。

県外からの方、20年以上前にかこさとしの講演を聴いたことがある、読み語りをしているなど対談後も皆様とお話させていただきました。

会場となった「空とこども絵本館」は松居氏から寄贈された貴重な絵本や書籍を所蔵し、その一部を公開しています。加古が自ら描いた「かこさとしフェア」のポスターやこの館がオープンした際に贈った「色紙」など、ここでしか見ることができないものもあり、興味深く拝見して後ろ髪引かれる思いで小松を後にしました。

写真は、かこさとしのデビュー作『だむのおじさんたち』(1959年福音館書店)
対談の様子は、上記タイトルで記事として掲載されました。以下でご覧ください。

https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20190717/CK2019071702000071.html