遊びの導入として鬼選びや順番決めに必需のじゃんけん。もとは中国から伝わった大人の遊興事でした。歌や身振りをともなうものや絵かき遊びと融合したもの、長短さまざまなかけ声など、子どもたちが改変、創出してきた数多くのじゃんけんを分析し、海外のものとも比較しながら、子どもの姿をさぐります。 収集資料数 約10万1000点
追う者と追われる者の二者で競う、単純で誰でも楽しめる遊びにもかかわらず、鬼遊びには二千以上もの種類があります。多様な遊び方が生じた理由、鬼の決め方や数の数え方などの手順、タンマや安全地帯などのルールを分析し、また海外の鬼遊びと比較することで、鬼遊びに秘められた子どもの姿を探ります。 収集資料数 約5万9000点
明治期に移植され、昭和期に一斉に数を増やし、1980年代以降急速に衰微した石けり遊び。その盛衰の背景を古今の他種の遊びや海外の石けりとの関係、社会状況などから考察するとともに、「大正けんぱ」「かかし」「歌ケン」などのさまざまな遊び方を分析し、石けり遊びに秘められた子どもの姿を探ります。 収集資料数 約3万3000点
大人の文字絵が始原の「へのへのもへじ」も、子どもたちが自分の遊びにすると、7字からなる単純な歌詞でさえ、たちまち何十もの多様な種類を生み出します。そのエネルギーはいったいどこから出てきたのか。「ツルサン」「タコ」など、収集した十万点以上の絵かき遊びを図と歌詞の両面から分析し、絵かき遊びに秘められた子どもの姿を探ります。 収集資料数 約10万1000点