編集室より

春をめでる

投稿日時 2026/03/19

春をめでるといえばまず思い浮かぶのはお花見でしょうか。

お花見がテーマになったお話しが『お話こんにちは4月の巻』(偕成社)にあります。題は「ねずみの花見」。さくらはさくらでもさくらそうの林で8匹のねずみが賑やかにお花見をはじめたのは良いのですが、どうもお酒やご馳走がなくなるのが早すぎるのです。それは…

同書にはもう一つお花見が物語の鍵になっているお話しがあります。いうまでもなく、花見は桜の花ですが、古代には梅であったり、あるいは現在でも杏やりんごの花が美しい地域もあります。

領地争いの戦ではなく、そんな美しい国をつくった「こざくら・こさぶろう」(下)のお話です。

そして、この含蓄に富んだお話は『かこさとし童話集⑤日本のむかしば〈2〉』の最後をかざっていることからも、加古がこのお話に大きな意味を持たせたことがお分かりになると思います。

もちろん絵本にもたくさん春をめでるページがあります。
春の野辺を舞台にした『あかいありとくろいあり』(偕成社)、春の野草遊びが盛りだくさんの『あそびずかんはるのまき』(小峰書店)や『こどもの行事しぜんと生活』(小峰書店)の3、4、5月のまきには、春の草花を楽しむヒントがたくさんです。

『こどもの行事しぜんと生活4月のまき』(小峰書店)。この見開きに続く次の2ページにも「いろいろなサクラのもよう」が紹介されています。

絵本の中で、そして自然の中で春をめでることができる幸せを感じる今日この頃です。

加古は多数の作品をつくりました。絵本はきっとご存知のことと思いますが、全作品の1/4が紙芝居で、しかもその多くはまだ出版されていないのです。手描きで中には脚本(文)が書かれていないものもあります。それは、加古自身が演じるので頭の中に文章はあったからなのです。

そんな紙芝居を全部紹介しているのが『かこさとしと紙芝居』(童心社・上)です。

加古のふるさと越前市で開催、第1回から審査をしていた越前市紙芝居コンテストの表彰式がふるさと絵本館で行なわれました。今年です第14回となり、回を重ねて応募数や内容も継続の意義を感じられるものとなって発展してきています。

今回は中学生の部も設けられ、様々な年齢層からの応募に嬉しい悲鳴です。皆様もぜひ応募ください。

表彰式の写真は越前市ふるさと絵本館提供

この旗に見覚えがある、という方がいらっしゃるかもしれません。

そうです。3月1日、川崎市幸区「三角ひろば」にたっていた旗です。これは1950年代の初め、セツルメント(ボランティア)活動を始めた加古が「自ら輝く星になれ」という願いを込めて作りました。

加古の説明は続きます。「1953年ごろより子ども会で使っていた旗」で「るり色がかった青竹色(マラカイトグリーン)」。マラカイトは孔雀石とも言われるようです。この石が出来上がるには銅と関係があり、銅につく緑青(ろくしょう)の色にも似ています。

筆者は幼い頃、加古から10円玉のサビ、この緑青について聞いたことがり、その時にお寺の屋根が青緑になっているも同じだと説明してもらいました。昔は毒だと思われていたそうですが、現在はそのようなことはないとされています。

加古は工学部で学んだので金属の化合物には詳しく、『かこさとし童話集⑤日本のむかしばなし〈その2〉』(偕成社)には「赤銅源作」というお話しがあります。
この昔話の重要な要素は、その昔、貴重であった銅発見にまつわる逸話と関わり、かこさとしらしいユニークな展開です。

さて、話を旗に戻しましょう。
加古はセツルメント活動で子どもたちをつれて東京大学の5月祭に参加したり、遠足をしたりしましたので、そんな活動の際にも集合の目印として使っていたのかもしれません。

加古が川崎を去って半世紀以上過ぎたのに、そのゆかりの地にセツルメントの旗がなびいているのを見たらどんなにか喜び懐かしんだことでしょう。

2026年3月1日、川崎市幸区三角ひろば(古市場第2公園)にはためくセツルメントの旗。

好天に恵まれた3月1日、川崎市幸区の「三角ひろば」(古市場第2公園)でかこさとしの生誕100年を祝うイベントが開催されました。

賑やかに一緒に遊んで、かつて加古がこの公園で子どもたちに紙芝居を見せたり遊んだりしたことに思いを馳せました。

地元の方々、そしてセツルメント(ボランティア)活動の聖地を訪れようという遠方からの方も加わり、感慨深くも楽しいイベントでした。

少しご紹介しましょう。
「だるまちゃん」が羨ましく思った「てんぐちゃん」の下駄を飛ばす遊び。下駄は本物ではなく、ぶつかっても痛くない素材に重しを入れてあります。

素足になって…

それ‼︎

17メートル、想定外の飛距離です!

「どろぼうがっこう」のどろぼうが逃走中、輪投げで捕まえろ!という想定で5人全員を捕まえられるか真剣勝負です。

ミニ版の輪投げもありました。

大きな絵本で読み聞かせ、塗り絵やお絵描き、自由に読める本もあります。だるまちゃん落としに何回も挑戦します。

高校生が担当する回もありました

思い思いにじっくり塗り絵

うまくいったかなぁ?

この集まりはなんでしょうか。

一生懸命にかいています

絵でしりとり。これからどんどん増えていきます

こんな紙が何枚もかきあがりました

かつての活動同様、中心になったのは地元の高校生や子どもたちの健やかな成長を願うボランティアの人々、そしてそういった方々をたすけたり、見守る人たち。

読み聞かせの練習をしたり、クイズラリーやゲームの内容を時間をかけて相談検討、工夫を凝らして準備してきました。幸区が大きく支えてくださり、子どもを思う、地域を思う、そして健全な未来を思う気持ちが形になりました。

一番嬉しかったのは、かこさとしだったのではないかしら、と思いながら帰路につきました。

3月2日の読売新聞には「創作の原点でイベント」という見出しで、また朝日新聞にも、ゆかりの川崎市「三角ひろば」という記事が掲載されました。

朝日新聞新聞の記事は以下で全文お読みいただけます。

2026年3月2日朝日新聞 三角ひろばイベント

電車・汽車の絵本

投稿日時 2026/02/23

乗り物の中でも身近な電車は、小さなこどもたちの注目の的です。
加古作品には切り口の異なる4作品があります。制作順にご紹介しましょう。

『しんかんせんでもどんかんせんでも』(1983年/2017年復刊ドットコム)

登場するのは鼻の丸い初期の新幹線ひかりです。開業間もない頃、京都までよく乗りました。当時は食堂車があり、メニューといっても限られていたのですが、そこで食べながら、壁につけられたアナログ表示の速度計の針が高速を示すのをワクワクしながら見たものです。

一方、華やかな新幹線の登場とともに、いわゆるローカル線が廃止され不便になるという社会問題が起こり、その点を「どんかんせん」という表現で触れています。

鼻の先が丸い新幹線、しかも2色刷りでした

『地下鉄のできるまで』(1987年福音館書店)

都市の道路の混雑を避け地下鉄が盛んに作られるようになったことを受け、実際に取材もして、地下を走る電車の工事から完成、運行の様子を伝えます。工学部出身の加古の本領発揮、大人の方にもファンが多い科学絵本です。

地下にとどまらず地上の四季の移り変わりも描かれています。

『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』(1997年偕成社)

加古が2人の孫と遊びながら即興で作った絵本がもとになって出来上がったお話しです。したがって、登場するぬいぐるみの動物や食べ物は孫たちのお気に入りばかり、ファンタジー溢れる童話です。


この当時の新幹線は先がとがった「のぞみ」も登場

『出発進行!里山トロッコ列車』(2017年偕成社)

小湊鐵道を走るトコッロ列車の各駅や周辺に伝わる歴史や自然など盛り込んだガイドブックのような絵本です。
実は不思議な偶然が重なって誕生した幸運な絵本なのです。心休まる里山の風景をお楽しみください。

絵本ではありませんが『かこさとし童話集』(偕成社)にも電車や汽車が登場するお話しがあります。

第8巻にあるのは「あおくんぽっぽ あかくんぽっぽ」。表紙の絵にもなっていますが、小さなお子さん向けの読み聞かせ・語り聞かせにピッタリの元気が出てくるお話しです。

表紙の汽車は黒いのですが…

第7巻の「トンネルの童話」、第8巻の「流れていったきしゃぽっぽ」は電車や汽車にご興味がなくても、大人の方にぜひお読みいただきたい、かこさとしの名文です。短いながらもその中に独特の世界が広がっています。

お乗りになりたい電車はありましたでしょうか。

かこさとしの文学性を感じられる作品「トンネルの童話」

「流れていったきしゃぽっぽ」はその感性のみずみずしさに打たれます

かこさとしゆかりの地

投稿日時 2026/02/10

かこさとしの生まれ故郷は現在の福井県越前市です。
小学校2年生の6月10日に東京に引越すまで、自然の中で存分に遊んだ日々は生涯の宝となりました。
市内では一度引越しをして、最後の一年ほどは現在のハピラインふくいの武生駅の裏側に住んでおりました。

郷里武生(たけふ)の記憶と題する絵には兄姉と幼い加古の姿、『未来のだるまちゃん』より

『だるまちゃんの思い出 遊びの四季』はエッセイト賞受賞の名文、幼い日々の克明な記憶に驚かされる

東京では、4年生1学期までは板橋の借家に住み、近所のあんちゃんとの出会いによって、絵を描くことへの興味が一層膨らみ、生涯の師匠と語っています。

その後、兄の歯科医院開業に合わせて板橋の中で転居、戦争で焼失するまでそこに住みました。この場所については『過去六年間を顧みて』(2018年偕成社)に手書きの詳しい地図が掲載されていますので、お近くの方がご覧になれば現在のどのあたりかお分かりになることでしょう。

5年間の中学校生活は次第に戦時色が強くなり、配属将校から航空士官になることを勧められますが、視力が弱く体格検査も受けられず、高校に進学します。

高校2年生になると寮に住まい勤労動員で三交代で働らき、3年生はなく、切り上げで卒業。帝国大学に入ったものの空襲で板橋の家を失い、父親の郷里三重県に疎開し、そこで8月15日の玉音放送を聴きました。

9月から大学が再開され、住むところもないまま東京に戻り、あちらこちらに居候しながら大学を卒業。化学会社に就職し東京や川崎にあった社員寮に住んで勤務しました。結婚を機に現在の川崎市幸区に住み、セツルメント活動を1970 年藤沢に転居するまで続けました。

こうして藤沢には、亡くなるまで50年近く住んだことになります。

ですからかこさとしのゆかりの地は福井県越前市、東京の板橋、川崎市幸区、そして藤沢の4カ所といえます。

しかしながら、加古は会社を辞めてから全国各地に講演に出かけ伺っていない県はないと申しておりました。きっと皆さまのお近くにも行ったに違いありません。その活動を通して『伝承遊び考』(小峰書店全4巻)に収録されている、今では知ることができない貴重な資料を集めることができました。

その最後の巻『じゃんけん遊び考』には、加古が訪れた1000会場を超える場所についての記載もあります。もしかしたら皆さんの町のお名前があるかもしれません。ゆかりとは言えないかもしれませんが、機会がありましたら巻末のリストにお近くの場所がないか探されてはいかがでしょうか。

27ページにわたる講演会のリストには日本のみならず海外での講演も

生誕100年にちなみ ゆかりの地川崎でイベント

川崎市幸区はゆかりの地として、これまでも広報やセツルメント活動の中心的な場所だった三角広場での看板設置などに取り組んでいただきました。そして今年の生誕100年に合わせて、地元のみなさんが準備を重ねて、幸区の三角広場でお祝いの集をすることになりました。

日時:3月1日(日)10時〜15時
場所:幸区古市場第2公園(古市場1-45)
内容:読み聞かせ、クイズラリー、こども向けゲームなど。
雨天時は地域子育てセンターふるいちば(古市場1-1-3)で実施

幸区広報 3月1日 かこさとし

越前市ふるさと絵本館では100周年記念展示を通年で開催中

4月20日まではゆかりの作品に焦点を当てて展示、4月24日〜8月31日までは
かこさとし作品の中から受賞作を中心にご紹介する予定です。

越前市ふるさと絵本館 4月20日までの展示

本の誕生日

投稿日時 2026/01/29

『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福音館書店)が誕生したのは1967年2月1日、59年前のことです。
2026年1月27日福井新聞「越山若水」で取り上げられた『ゆきのひ』(福音館書店)はそれより1年前の1966年2月1日生まれで今年還暦。

かこさとしのデビュー作『だむのおじさんたち』は1959年1月でしたからもう67歳になりました。

2026年1月25日、福井放送「ふれあい若狭」絵本館紹介の中で取り上げられた最新作『くらげのパポちゃん』(講談社)は2025年2月3日、まもなく1歳のお誕生日を迎えます。

加古の没後に出版の『みずとはなんじゃ?』(小峰書店)は2018年11月11日、『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』(講談社)は2019年3月5日でした。

本がたくさん表紙や裏表紙に描かれている、 かこさとし初の詩集

こちらも2月1日生まれ。『だるまちゃんとてんぐちゃん』誕生の前年1966年作。

こういった、奥付といって本の最後に著者名などとともに記載されている日付が公式な本の誕生日ですが、全国の書店さんに並ぶころを見計らっていますので、実際にはそれより1週間くらい前に出来上がっているのが普通です。

本の刊行日は出版社さんが決めますが、素敵な計らいをしてくださることもあります。

偕成社の場合、奥付には日にちは入れず月までしか表示していませんが、かこさとしの誕生日に合わせていただいた『過去六年間を顧みて』(2018年偕成社)は3月(31日)。加古の生涯最後の誕生日が最後の本の誕生日となりました。

また、加古が亡くなってから出版となった『てづくりおもしろおもちゃ』(小学館)は2021年7月12日。これも加古が大好きだった七夕に本ができあがるようにという編集者さんのお心遣いがありました。

皆さまのお気に入りの本の誕生日はいつでしょうか。思いがけず古い本だったり、本の誕生日がご自分のお誕生日と同じだったり!

本を手に取られたら最後のページの奥付もご覧になってみてはいかがでしょうか。

もともとはアメリカで出版されていた本。2021年英語版も国内で同時発売となりました。

2026年1月25日新潟日報で紹介された『ダンスをする魚のなぜなぜなぜ?』は2000年5月23日出版

2025年10月から併用開始となった藤沢市村岡市民センターで2026年1月25日、「 かこさとしをめぐる人々」と題し講演会をいたしました。

今回は2025年鈴木愛一郎が福井新聞に6回シリーズで連載した「日曜エッセー」を元に鈴木万里が案内役となって鈴木愛一郎がお話しました。

取り上げたのは、直接、間接に かこさとし(1926-2018)が巡り合った人々でその思想や生き様に影響を受けることとなったのです。

上の顔写真、左上から菅忠道(かんだたみち1909-79)、イエンス・シースゴール(1910-91)、田村茂(たむらしげる1906-87)、レオポルト・インフェルト(1910-91)、ヘンリー・スペンサー・パーマー(1838-93)、馬場宏二(ばばひろじ1933-2011)の6人の方々についてでした。

いずれもその人生において戦争やそれに由来する差別や弾圧など多くの苦難を乗り越え学問や教育、文化向上に邁進した、そこに加古は尊敬の念を抱き、自らを叱咤激励していたに違いありません。

会場となった市民センターの多目的ホール入口

定員に近い皆様がお集まりになり、広々としたホールをいっぱいに使ってゆったりお座りいただけました。

メモをとりながら、大きく頷かれながら大変熱心に講師の言葉を聴いてくださり、かこさとしについて知りたいというお気持ちが伝わってまいりました。

最後にご質問にお答えし、講演内容とも関係する絵本複製画5枚について、そのお話の誕生経緯などをお話しいたしました。

お若い方にもご参加いただき、また今回も加古作品を通じて新たな出会い、再会があり大変嬉しく存じました。ありがとうございました。

なお、本講演の元になった福井新聞の記事は当サイトに掲載しておりますので、ご覧いただけたら幸いです。

行事とお話し(3) 節分

投稿日時 2026/01/22

節分・立春については『こどもの行事しぜんと生活2月のまき』に詳しい説明があります

節分の「豆まき」は園やご家庭でされることでしょう。筆者は大人になってからも欠かさず行なっています。

こどもの頃はベッドの上にもまいて、夜寝ながらかじったものです。美味しいというより、いつもとは違うことができる楽しさを味わいました。

そんな節分の夜、豆を拾いにきた子どものお話が『童話集⑤〈日本のむかしばなし〈その2〉』にあります。題して「節分の夜」。

犬が吠えたり、猫が警戒、ネズミがキリキリしますが、その子の様子を聞いて皆拾った豆をあげたり親切にしてくれます。さてこの子はいったいどこからやってきた誰なのでしょう。

このお話しの最後はこうです。
「寒い節分の夜のことです。あすから春がくるという夜のおはなしです。」

この小さなお話しを読んだら、きっとみなさんの心にもほんの少しですが、暖かさが生まれるのではないかと思います。ぜひどうぞ。

いったい誰の手なのでしょうか

「ん」の話

投稿日時 2026/01/16

「ご幸運に恵まれますように!」の願いを込めて「ん」についてです。

しりとり遊びでは「ん」で終わる言葉に注意して遊ぶわけですが、意外と多いものです。いっぽう、「ん」で始まる言葉はそうそう簡単に思いつきません。

ところが、昭和時代の子どもたちが楽しんだ絵描き遊びでは、この「ん」から始まるものがあるのです。それを面白く感じた加古が、なんと絵本の題名にしてしまったのが『んちゃんがまめたべてのあそび』(農文協)で、現在は『遊びの大事典大宇宙編』としてまとめられています。

ご存知のように絵描き遊びでは直線や丸などの線がきや数字、へのへの・・・のようにひらがなも活用しますから、「ん」もこどもたちにとっては使わない手はない、ということなのでしょう。語尾の「ん」も含め、ここぞとばかり見事に「ん」を活用しているのはあっぱれです。

『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』(2019年講談社)には、次のようにあります。

(引用はじめ)
こどもたちのことばの習得は「あいうえお」の順序ではなく、半濁音やマ行の方が先となる。
(引用おわり)

したがって、いわゆるあいうえおと濁音、半濁音の71音で始まる言葉に絵が添えられているのですが、「ん」は次のようです。

五十音図最後の「ん」ですが、カルタではどうなっているでしょうか。
「かこさとし おはなしのほん かるた」(偕成社)では

「とんぼ あめんぼ てんとむし すいれん にんじん あかだいこん」と文章ではなく「ん」がつく言葉が並びますが、残念ながら「ん」で始まる言葉はありません。

『だるまちゃんかるた』(福音館書店)はこうです。
(引用はじめ)
ん、なんだ 
ん、ん、わかった
んとこしょ
(引用おわり)

どの一音もそうですが、「ん」」もその調子や音の長さ、上げ下げでさまざまな感情を伝えられます。「ん」に注目して絵描き遊びやカルタをどうぞお楽しみください。