1986年に出版されたものを再編集の上、復刊した傑作ファンタジーです。サンタクロースの「謎とその秘密の全部を明らかにした」と著者があとがきで述べているように、サンタクロースの存在に疑問をいだいているお子さんたちがこの絵本で秘密基地のことを知ったら、きっと喜ばれることでしょう。次々に出てくるたくさんのおもちゃは必見です。
かこさとしの初詩集。2部構成で第1部はあいうえおに濁音、半濁音を加えた71音の言葉遊びの詩。第2部は孫を間近に見て創った12編の詩。かこさとしによる挿画も愛らしい。
かこさとし・作、鈴木まもる・絵 かこさとしの下絵をもとに鈴木まもるさんによる絵で完成した、かこさとしの遺作。身近な水の特徴や特性を小さな子どもたちに示しながら、その重要性を伝える。地球環境について考えるきっかけにもなる大人にも読んでほしい絵本。
疎開させておいたため消失を免れ2015年に発見された小学校卒業時の画文集。戦争前の子どもから見た社会の様子が垣間見え、また著者の才能の萌芽も見て取れる貴重なノンフィクション。出版に当たり、絵日記の内容について著者自身が当時を振り返り、今だからこそ伝えたい解説や地図など資料を書き加えました。著者の心情が吐露されている「あとがき」にも注目したい。
だるまどんに連れられて、沖縄の小さな島をおとずれただるまちゃんは、島の先生から昔のことや古い習わしを教わります。森で会ったキジムナちゃんと楽しく遊んでいると助けを求める声が聞こえ、急いで駆けつけます。ドキドキ、そしてほっとするお話です。
森で出会ったはやたちゃんにさそわれて、だるまちゃんはおばけ大会の審査をすることになり、東西南北のお化けが次々に現れます。鵺(ぬえ)退治にまつわる古いお話の主人公の従者が東北で郷土玩具となっていたことに発想を得、東日本大震災と福島の原発事故被災の方々への鎮魂と慰霊の思いから誕生した絵本です。
だるまちゃんは女の子たちに「おままごと」に入れてもらいます。一緒にいたかまどんちゃんに美味しいご馳走を出してもらっていると、近くで火事が起こり大騒ぎとなります。宮城に伝わるカマド神をモチーフに、東日本大震災と原発事故への警鐘の念を込めて作られたお話です。
だるまちゃんシリーズ8作目。だるまちゃんは、におうちゃんと力比べをして遊びますが、お相撲の勝負は思ってもみない結末になります。
現代思想 8月臨時増刊号
國分功一郎氏によるインタビュー他、編集者をはじめ、さまざまな分野の専門家がかこさとしとその作品について伝える。かこさとしが米寿の記念に日本全国の公立図書館に寄贈した『矢村のヤ助』も掲載。
文藝別冊 KAWADE夢ムック
かこへのインタビュー「科学の本の作り方」、養老孟司、藤嶋昭両氏との対談、科学の専門家たちによる「科学者が読むかこさとし」、野上暁氏にる論考に加え、かこさとしのエッセイ、インタビュー、あとがきなども紹介。
日本のこころ 248
かこさとしの90年を集約した本書は、初公開のものを含め豊富な写真で作品とその創作にこめたねらいや願い、背景を深く探り時系列で浮き彫りにする。加古作品に流れる人生観、哲学をわかり易く紹介。 野村萬斎氏との対談や古くからの友人によるエッセイに加え知人や家族による文章で、かこさとしの知られざる一端を垣間見ることができる。 写真入り略年譜、完全最新版著作リストは資料としても貴重で、絵本館情報も掲載された完全保存版。
MOEのえほん
次々に登場するこまった状況の動物たちが、自分の出来ることを他のためにしてあげることによって、皆がこまった状況を乗り越えることができるというお話。困難を解決するにはどうしたら良いかを小さいお子さんにもわかるように描き「持っている力や才智に応じた共生助け合いの心と、未来に生きる情熱を持ってもらいたいと念じて つくった」と著者のあとがきにあります。 1986年偕成社より刊行された同名の絵本を再編集の上、新たなあとがきを加え復刊したもの。
にじいろえほん
著者の生まれ故郷福井県越前市を舞台にコウノトリと見守る子どもや人々を描く情緒豊かな作品。フィクションですが、日本、世界のコウノトリのことを見返しで伝え、人間と他の生き物が共生できる地球規模での自然環境をテーマにしています。
かこ さとし 幼児絵本
「あさですよ よるですよ」の姉妹編ともいえる作品。色というものを小さなお子さんたちに親しんでいただける楽しさあふれる絵本。
こどものとも劇場
縦35センチ横50センチが1ページの大きさ。大勢で一緒に楽しめる大画面で読み聞かせの時に便利なテキストが別についています。写真は大きさがわかるよう普通の本と重ねています。
1ページの大きさは縦35センチ横50センチという大画面で大勢の皆さんと一緒にお話の世界に入ることができまづ。読み聞かせの時に便利なテキストがついています。写真は大きさを比較するため普通の本と重ねています。
「日本伝承のあそび読本」(1967年福音館書店)を改め全てを描き下ろしたあそび読本。だるまちゃんを案内役に、草や木、紙を使ったあそびや絵描きあそび、野外でのあそび、手や指のあそびやあやとりなど109種類の遊びを紹介。お子さんも大人もみんなが楽しめる内容です。
だるまちゃん新聞社からの春、夏、秋、冬の4枚の新聞。だるまちゃんのお友達や世界、日本、そして町や村あちこちニュースをはじめ季節の花や生き物の絵もたくさん掲載。ひらがなとカタカナのみで書かれています。
表は、おくにおもちゃのいろはすごろく、裏面は、にっぽんぜんこくおくにおもちゃめぐりすごろく。だるまちゃんとお友だちが登場し、楽しみながらいろはや県名をおぼえられます。
1962年に出版された「かわ」を絵巻じたてにして7メートルに及ぶ一枚のかわの絵巻とした本。1962年版に更に2ページ分の絵を付け加え、絵のみの面と、水のみを彩色し他はモノクロで印刷し文をいれた面の両面が楽しめるようになっています。