2019

加古里子が他界して間もなく一年になります。
生まれ故郷、福井県越前市中央公園の「だるまちゃん広場」に「かこさとしを偲ぶ碑」が完成、記念して除幕式を行います。
4月26日 (金)午前11時15分

また、5月2日の命日は、武生公会堂記念館で開催中の「特別展 加古里子 ただ、こどもたちのために」の入館料が無料となります。

4月29日(月・祝)午後2時〜3時半 対談「化学者 加古里子」

「だるまちゃん広場」脇の文化センター小ホールにて「化学者 加古里子の特別対談を開催。

加古と親交のあった科学者・長谷川美貴先生と鈴木万里が、面白い化学のお話を実験を交えていたします。中学生、高校生の皆さんも、ご家族ご一緒に是非お聴きください。
入場無料、申込不要です。

月刊科学絵本「かがくのとも」50年

今年は福音館書店の月刊科学絵本「かがくのとも」が始まって50年です。「あなたのいえ わたしのいえ」は、その最初の年1969年に、1970年「はははのはなし」「どうぐ」、1971年「ごむのじっけん」、1972年「だんめんず」といった具合に毎年加古作品がこのシリーズに登場しました。


ほかには1974年「たこ」、1976年「おおきいちょうちん ちいさいちょうちん」、1984年「だいこん だんめん れんこんざんねん」1999年「いろいろ おにあそび」、2001年「わたしもいれて! ふたりであそぼ、みんなであそぼ」があります。

50周年を記念して出版された「かがくのとものもと』(2019年福音館書店)には、歴代600冊の表紙、様々なテーマごとの絵、著者の言葉など内容豊富。第2部[かがくのともを考える]には、加古の「私の科学絵本論」が、また、「21世紀の読者へ 絵本を描き続けて思うこと」に、かこさとしも登場。

科学絵本について俯瞰し今一度考えるにはこの本から始めてはいかがでしょうか。
表紙右下には、『だんめんず』から花びんとこどもの絵。

福井県越前市・武生公会堂記念館では5月12日まで特別展「加古里子 ーただ、こどもたちのために」を開催中ですが、これに合わせて福井市・ふるさと文学館でも複製画の展示を行います。2期に分けて展示替えをし、第1部では、こどもの日やこども読書週間にちなみ『だるまちゃんとてんぐちゃん』など、元気にあそび学ぶこどもたちをとりあげた絵本を紹介します。お楽しみください。

https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/bungaku/file/610190.pdf

福井新聞でも紹介されました

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/848604

表紙には、「全国の絵本屋さんが選んだ定番から新刊まで約500冊の絵本を掲載した超保存版!」とあります。上の写真の絵本の紹介に加えて、絵本作家12人の仕事場インタビューでは、『momo』vol.5に収録された記事を元に新刊情報を入れて掲載。そして、おいしそうな絵本紹介では『からすのパンやさん』も。

発行マイルスタッフ、発売インプレス

かこさとしと子どものあそび

今回の特集記事ではまず、「伝承遊び考」のもととなった子どものあそびにかんする情報収集の様子を取り上げる。つぎに、かこの絵本作家のとしての原点ともいうべき川崎のセツルメント活動時代について、当時の作品や参加していた子どもたちの貴重な思い出などから当時の活動の様子が紹介される。

さらに、かこの素顔として、長女が語る家庭での様子やエピソードから、かこ個人の人となりにふれる。

最後に、かこがさまざまな遊びの中でもとりわけ強い関心を持っていた「草花あそび」にかんするする逸話が紹介される。

かこが残した多くの作品のひとつひとつは、その背景にある、かこの発想やアイデア、資料・情報の収集とその分析、さらにさまざまな人間関係が分かち難く結びついてできあがった結晶でもあるが、特集記事ではその一端を取り上げ、関係者の話をまじえながら、かこの作品に対する姿勢、考え方を紐解いてゆく。

https://www.kurashi-no-techo.co.jp/blog/bookinfo/190325-2

絵描きあそびの動画は以下でどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=uPD56A-q1EI

越前市園児、絵本キャラ工作

すべての漢字にふりがな付きの[みんなで読もう]コーナーで3月26日越前市万葉菊花園で開かれた幼児画展にあわせたイベントを紹介。絵本の読み聞かせに加え、「だるまちゃんペンダント」を作ったり、『からすのパンやさん』の衣装体験などがあり、楽しんだ。

下は、越前市ふるさと絵本館のイベントで早未恵理先生による「だるまちゃん」ペンダント。