2021

明日9月9日は重陽の節句。
『こどもの行事 しぜんと生活』(2012年小峰書店)には、中国で不老長寿を願い「菊の節句」といわれることや、それが平安時代に日本に伝わり無病息災、不老長寿を願うようになった経緯がわかりやすく解説されています。そして江戸時代になると、菊の花を育てるならわしが広まったとあります。

かこさとしが生まれ育った福井県越前市武生(たけふ)は菊人形作りが盛んで菊人形展も今年で70年を迎えます。コロナ禍にあって、先人の思いと一層重なる今年の重陽の節句です。

2021年9月8日の大阪日日新聞[潮騒]では、「たけふ菊人形」と絵本館のことが紹介されています。以下でどうぞ。

大阪日日新聞 たけふ菊人形と絵本館

地球上最大の動物であるクジラは、それだけでも魅力的です。1950年、かこが24歳の時に作った45場面にも及ぶ長い紙芝居に『青い鯨』という作品があります。当時はまだ、子どもたちのために何をしたら良いのか分からず、人形劇や紙芝居を学ぼうとしていた時期です。

この作品は、紙芝居の形式ではありますが、実験的な構成でさまざまな角度から見た鯨の姿を描きながら平和を問う大人向けの内容で、描かれる鯨は場面によって色が異なり多様なデザインが目を引きます。

この作品の最後に登場する黄色い鯨が青い鯨を孤独から救う大きな役割を持つのですが、この黄色い鯨という発想は『青い鯨』から35年を経た1985年、全国心身障害児福祉財団のために描いた紙芝居『きいろいくじらちゃん』に引き継がれています。

それを絵本化したのが本作『かわいいきいろのクジラちゃん』です。 テーブル型の氷山やなだらかで美しい曲線の鯨の背中、そして黄色。これらは『青い鯨』で表現していたものでもあります。

親子の愛情と、きいろい色ゆえにいじめられる子どもクジラの悲しみと、みんなと一緒に遊びたいという切実な願いが大自然の力で叶えられる最後の場面は感動的で(まばゆいばかり)です。かこさとしの長年の願いがこめられた『かわいいきいろのクジラちゃん』は心に残る希望の一冊となるに違いありません。

かわいい きいろのくじらちゃん

かこさとしの著作は600以上になりますが、そのおよそ四分に一は紙芝居です。絵本作家としてデビューするから前から、ボランティアで子どもたちに紙芝居を毎週見せていました。最初は有名なお話を紙芝居にしていましたが、程なくして自作の紙芝居を披露し、子どもたちの正直な反応に一喜一憂しながら、子どもたちに最後まで見てもらえる紙芝居作りに邁進しました。

絵本でお馴染みの『どろぼうがっこう』や『おたまじゃくしの101ちゃん』(いずれも偕成社)などはそういった紙芝居から生まれました。

この本では、現在確認できている全作品を写真とともにご紹介しています。かこ自身が紙芝居について記したエッセイも収録、紙芝居を作る方、演じる方にも大いに参考になるはずです。今や世界中に広がる紙芝居は日本から生まれたましたが、その歴史を研究し今後についてもかこは述べています。

かこさとしの新たな魅力がこの本で発見できることでしょう。どうぞ、ゆっくりお楽しみください。

かこさとしと紙芝居 ご紹介

かこさとしと紙芝居

2021年9月10日週刊読書人で紹介

2021年9月15日発行「母のひろば」688号 黎明期をひもとく『かこさとしと紙芝居』

かこさとしが紙芝居と出会い、それを追求した思いとは一体どんなことだったのでしょうか。本書の内容を紹介しながら、かこの創作黎明期を鈴木万里が語ります。本書と合わせて是非お読みください。

2021年9月16日「新文化」でも紹介

かこさとしが18歳の戦争体験を絵本にした『秋』(2021年講談社)が出版されるというニュースが2021年6月4日にNHKニュースで報じられ刊行前から大きな反響をいただいておりますが、 雑誌SPUR 9月号(7月23日発売)、 7月24日朝日新聞で紹介されました。

7月24日朝日新聞「かこ青年 戦争体験描いていた」未発表の紙芝居を絵本化

大好きな秋・強い憤り いつもと違うタッチで

本作は2021年7月29日出版されます。原画発見の経緯やかこがこの作品を30年にわたり、絵本として世に出そうとしていたこと、この絵本で伝えたかったことが詳しく書かれている記事は以下でどうぞ。

『秋』

現代ビジネス  2021年7月29日 

テレビが報じなかった「未発表作品の絵本」ができるまで

『秋』は、かこが絵本として出版しようとしていた作品。しかしながら長い間、それがかなわなかった。その経緯と出版に至るまでの詳細が「現代ビジネス」で明かされています。以下でどうぞ。

現代ビジネス『秋』

『秋』ヤフーニュース

2021年8月2日 絵本ナビ「かこさとしさんが体験した実話が、ついに刊行に」

絵本ナビ 今日の1冊

2021年8月4日かこさとしさんの絵本『秋』 教文館ナルニア国

教文館ナルニア国は、子どもの本の専門店です。以下でお読みください。

『秋』 教文館

2021年8月12日讀賣新聞「おやこで絵本」コーナーで《戦争が奪った美しい季節》という見出しで尾木沢響子氏による紹介

2021年8月13日福井新聞 「かこさん描いた戦争 1944年、18歳 目にした惨劇」

上記の見出しで2021年8月13日福井新聞が、7月末に出版された絵本『秋』(2021年講談社)について詳しく紹介。かこが作家となる前に紙芝居として描いていた作品を、30年にわたり絵本にしようと強く願っていたもののかなわず、ようやく出版となった経緯も記されている。原画および絵本の写真も掲載。以下でどうぞ。

福井新聞 『秋』

「学校図書館 速報版」8月15日号「かこさとしさんの未発表作品が絵本に」

「学校図書館速報版」第2085号では2021年7月27日刊行の『秋』(講談社)を紹介。出版の経緯、内容に加え「戦争への憎しみ、平和への祈りを子どもたちに伝えたい思いがこもった絵本である」と結んでいる。

2021年8月14日 東京新聞(夕刊) 非戦の念募る「秋」 かこさとしさん70年前の紙芝居絵本に

「どうして、いい人たちを次々殺すのか」

終戦後の日を翌日にひかえた8月14日、〔つなぐ戦後76年]として、夕刊の一面トップに掲載。2021年7月出版の『秋』(講談社)に込めたかこさとしの願いを、刊行までの背景、遺族の思いとともに詳しく紹介。同内容が以下「東京すくすく」でご覧いただけます。

東京すくすく「秋」

2021年8月15日の終戦の日、福井新聞「越山若水」では、かこさとしの戦争体験とその後の生き方を紹介。かこ自身が高校2年生の時の戦争体験を絵本にした『秋』(2021年講談社)についても言及。以下でどうぞ。

福井新聞 「越山若水」 秋

2021年8月16日朝日新聞夕刊 取材考記 かこさんの憤り「柿のみ実のような死に方」

2021年7月24日、朝日新聞[はぐくむ]欄に掲載された『秋』についての記事を書いた記者による【取材考記】。以下でお読みください。

朝日新聞 編集考記

2021年8月23日毎日小学生新聞・北海道小学生新聞 「かこさん残した戦争 絵本に」、8月24日福島民友新聞でも紹介記事

2021年7月に刊行された『秋』(講談社)を小学生新聞でも報じています。漢字にはふりがながあります。また、同日の「ニュースのことば」でも「かこさとし」を取り上げています。以下でどうぞ。

毎日小学生新聞

毎小新聞 ニュースのことば

2021年8月26日毎日新聞 加古里子さんが描く戦争 18歳「私」の経験、同紙9月14日(神奈川)15日(新潟)「目前にした死の衝撃」

毎日新聞

2021年8月27日 山陰中央新報デジタル「晴れた秋の空に見た戦争 加古さん未発表の絵本刊行」

2021年9月1日発売「清流」10月号で紹介

「すべての女性に贈るこころマガジン月刊SEIRYU」の《クローズアップ!》コーナーで「父の平和への思いを届けたい」という見出しで『秋』の内容とその原画を発見したときの様子、かこさとしの思いを伝えています。以下はご案内です。

月刊誌 清流

2021年9月10日中日新聞【戦争体験伝える紙芝居「命消える衝撃」遺志受け絵本化】

中日ウェブ

月刊「ラジオ深夜便」2021年10月号 アンカーエッセイ『秋』の贈り物 

2016年、かこがラジオ深夜便に登場させていただいた際のアンカー、村上里和さんによるエッセイ。美しい秋空を見上げて二つの大切なことに気づいたとし「迷いながら今を生きる私たちを、根底のところで励ましてくれる絵本」と結んでいます。

2021年9月21日フィガロジャパンウェブ版

『未来のだるまちゃんへ』(2014年文藝春秋)をまとめてくださった瀧晴巳さんによるレビュー。当時の逸話や加古の来し方を盛り込みながら本作品を紹介しています。以下でどうぞ。

フィガロ ジャパン

2021年9月19日信濃毎日新聞でも紹介

秋のテーマは水。科学絵本、自然のしくみ地球のちからえほんシリーズ2『かわはながれる かわははこぶ』(2005年農文協)の初公開の絵が多く並びます。同シリーズ3『うみはおおきいうみはすごい』の爽やかな画面も是非ご覧いただきたいものです。

『クラゲのふしぎびっくりばなし』(2000年小峰書店)の美しい海中の様子もあれば、昔話『あわびとりのおさとちゃん』(2014年復刊ドットコム)の海は恵をもたらすと同時に恐ろしい悲劇の舞台でもあります。

『みずとはなんじゃ?』の下書きや、「みずあそび」と題する幼稚園向け雑誌なども展示、福井県の美味しい水をだるまちゃんが紹介してくれるコーナーもあって、さまざまな角度から水に迫る展示をお楽しみいただけます。2021年11月23日(火)までです。

入場制限緩和

コロナ感染拡大防止のための入場制限期間中はご理解いただき誠にありがとうございました。

この制限が2021年9月13日より緩和されました。ただし、長時間にわたるご入館はご遠慮いただきますよう、引き続きご協力よろしくお願い申し上げます。これに伴いイベント等も順次再開の予定です。

「かこさとしの世界展 コロナ禍の今、絵本に学べ」

福井県ふるさと文学館で9月20日まで開催の「かこさとしの世界展」。そこには、このコロナ禍にある私たちに求められているものについて、かこさとしからのメッセージがあると述べられています。
以下でお読みいただけます。

福井新聞・論説 「かこさとし展」

『かこさとし 遊びと絵本で子どもの未来を』(あかね書房2021年)

「伝記を読もう」シリーズはあかね書房による小学生向けのシリーズですが、本作は大人が読んでも興味深い、これまで語られることがなかったエピソードが満載、しかも写真は全て初公開という充実した内容です。
以下でご覧ください。

かこさとし 伝記

紹介文最後にある『秋』(2021年講談社)の表紙。

夏!といえば湘南の海。藤沢市民ギャラリーでの展示会が広報でも紹介されました。

展示されるのはだるまちゃんとお友達、からすのパンやさん一家が勢揃いの初披露の原画、とこちゃんもいます。『どろぼうがっこうだいうんどうかい』全場面揃っての展示も初めてのことです。藤沢にゆかりのある絵など、かこが小学生の時に書いたスケッチから、亡くなる前の最後に描いたものまで、貴重な選りすぐりが展示されます。元気いっぱいに運動するだるまちゃんたちや、見るからに気持ちいい海の景色をお楽しみください。

同じフロア、浮世絵コーナーでは、浮世絵と『どろぼうがっこう』の場面を見比べられるユニーク展示もあり見逃せません。

情報は以下でどうぞ。

藤沢市 作品展

藤沢アートスペース

以下にも情報があります。

夏!かこさとし作品展

タウンニュースは以下でどうぞ。

藤沢 タウンニュース

美術手帖、WEBふじさわびとにも情報があります。以下で。

美術手帖

WEBふじさわびと

2021年8月19日 朝日新聞(湘南版)で紹介

「かこさとし作品スポーツ・海満載」という見出しで「絵本の世界生き生き 初公開の原画も」と、藤沢市民ギャラリーで29日まで開催の展示を紹介。
開館は月〜土は10:00から19:00、日曜は17:00まで。尚、最終日29日は午後3時までです。以下でどうぞ。

夏!かこさとし作品展 藤沢

2021年8月23日 東京新聞(横神版・川崎版』「夏!かこさとし作品展」紹介

【聞き逃し】配信もあります2021年8月26日午前2時まで

2021年1月の刊行以来、年齢問わず好評の『くもとりやまのイノシシびょういん 7つのおはなし』が、NHKラジオ第1「ラジオ深夜便」で全部が朗読されます。

午前(深夜)1時台【真夜中のおはなし】こころとからだ健やかであれコーナーです。真夏の夜の夢ならぬ童話も楽しみください。

ラジオ深夜便 朗読

以下から放送後1週間は「聞き逃し」で聴くことができます。お楽しみください。

ラジオ深夜便 くもとりやまのイノシシびょういん

夏休み真っ只中で、小学生の皆さんは、いかがおすごしでしょうか。遠くにも行けず、大勢で楽しむことも難しい状況ですが、そんな時は「本」でいつもとは違う世界を見ることができます。

2021年8月6日、愛知県で、かこさとしの絵本『からすのやおやさん』(2013年偕成社)を使って経済の基本を学ぶ小学生向けの講座が開かれました。講師は大学で経営学を教える鈴木愛一郎。鈴木によれば、『からすのやおやさん』には、販売に必要な4要素が全て入っている、とのこと。物語にそってお店で売る人の立場になって、場面を解説。参加者はワークシートをうめながら勉強しました。新聞では、会場の様子が参加者の声とともに報じられました。

『からすのパンやさん』のりんごちゃんたちが、どんな工夫をして「やおやさん」を盛り立てていったか、是非本を開きながらご覧ください。