2019
「石段からおちたシカどんの傷」・「ないたヤマセミくん」
『母の友』4月号に続き最新7月号に、「読んであげるお話のページ」として未発表の「イノシシ病院」シリーズの2篇を掲載しています。「石段からおちたシカどんの傷」と「ないたヤマセミくん」。挿絵も加古自身によるものです。モノクロではありますが丁寧な筆で加古の動物好きが伝わってきますし、イノシシ先生がなんとなく加古に見えてくるから不思議です。ひととき、加古の世界をお楽しみ下さい。
『母の友』の7月号の特集は福音館書店「かがくのとも」創刊50周年を記念し「子どもが科学にめざめるとき」。様々な分野で科学に関わる専門家が子どもの頃の興味深いお話をご披露しています。「かがくのとも」と言えば、加古は創刊された50年前に「あなたのいえ わたしのいえ」と「でんとうが つくまで」を出し全部で11冊をこのシリーズで刊行しています。
その中から「はははのはなし」(1970年)「だいこんだんめん れんこんざんねん」(1984年)の一場面は、6月15日からひろしま美術館で始まる「かこさとしの世界展ーだるまちゃんもからすのパンやさんも大集合!」でご覧いただけます。もちろん、だるまちゃんやからすの原画や初公開の絵が多数展示されます。ご期待ください。
ひろしま美術館
「かこさとしの世界展」だるまちゃんもからすのパンやさんも 大集合!
全国巡回展、福井県越前市武生公会堂での展示はおかげさまでご好評のうちに終了致しました。次の会場は広島県ひろしま美術館で6月15日からの開催となります。
2019年5月10日に中国新聞に告知記事が掲載されました。
ほぼ同内容の情報が以下のひろしま美術館のサイトでご覧いただけます。初の美術館開催にちなみ、かこさとしによる名画の模写など初公開の原画も多く展示されます。ご期待ください。
http://hiroshima-museum.jp/special/detail/201906_KakoSatoshi.html
2019年モエ8月号にも展示会情報が詳しく掲載されています。
〜だるまちゃん・からすのシリーズから『みずとはなんじゃ?』まで〜
静岡県で初めてかこさとしの展示会が開催されます。
「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」と続きのおはなし、『にんじんばたけのパピプペポ』『おたまじゃくしの101ちゃん』など絵本の複製原画が展示されます。『かわ』や「こどもの行事 しぜんと生活」シリーズの表紙も数多く並び、下絵や、加古の愛用品も展示。
また、『みずとはなんじゃ?』の鈴木まもるさんによる原画が全点初公開されます。他にも遊べる触れる楽しい仕掛けがたくさん。ぜひご家族揃ってお出かけください。
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/kyodomuse/1/2/12179.html
関連の広報紙は以下でご覧になれます。
藤枝市
『どろぼうがっこう』(1973年偕成社)が「おはなしでてこい」に登場します。少々脚色されていますが、面白いことに変わりはありません。朗読するのは加古と同世代の俳優さん。その独特の語り口をお楽しみください。
2019年5月29日(水)午前9:30〜9:45
2019年6月5日(水)午前9:30〜9:45
絵本においで! 「こんな一日 あんな一日」
「こんな一日 あんな一日」と題して『あさですよ よるですよ』(1986年福音館書店)を紹介。
おかあさんの「あさですよー おきなさーい」という声で始まるまめちゃん一家の一日を可愛らしい登場人物の様子とほとんど各場面にあるユニークな形の時計を通して、一日の生活と時間というものを小さなお子さんたちに絵を通して伝える絵本です。
時の記念日(6月10日)を前に大人の方もご覧いただき「忙中閑あり」を楽しまれてはいかがでしょうか。
越前市中央公園には、この絵本の世界を再現した小さいお子さん専用のエリア「まめちゃんえん」があります。2019年6月1日から始まる藤枝市文学館での展示会でもこの絵本の複製原画をご覧いただけます。
https://mainichi.jp/articles/20190522/ddl/k40/070/500000c
水を守って、地球を守ろう
昨年(2018)の6月に放映されたNHK「プロフェッショナル」の中で、絵本制作の打ち合わせの様子が取りあげられ、大きな反響があった『みずとはなんじゃ?』。この絵本は加古の最後の絵本であっただけでなく、科学者かこさとしが伝えたかったことを小さいお子さんにもわかるように工夫したという点も皆様の心に届くことになった理由でしょう。
2019年5月14日朝日新聞北海道版「図書館発 おすすめ本箱」というコーナーの記事では、『みずとはなんじゃ?』を紹介。工学博士であった加古が「水の力と大切さ」を伝えているとし、「大切な水を人間が汚すことで生物が死に絶えてゆくのが激しくなったと先生は警鐘を鳴らしています」としています。大人にとっても考えさせられる絵本です。