2020

学ぶ あの町この本 海 加古里子 隠れ家書店で発見

三重県伊勢市、伊勢神宮の「外宮」ちかくにある土・日曜日と休日のみ開く本屋さんで見つけたという、白い表紙が目を引く『海』((1969年福音館書店)を紹介。「もう50年も前に出た絵本ですが、今でもちっとも古くないので、ぜひ読んでみてください」とあります。

『海』には、深海の海底探索の様子も描かれ、現在進められている深海のレアアース調査研究を彷彿させる場面を半世紀前にすでに絵本に登場させている点は、かこさとしの科学絵本に共通する、未来を見据える視点の確かさを表しているようです。

ページの隅々に盛り込まれた小さな絵一つ一つには、目に見えない多くの人々の努力や研究ゆえに描かれているものばかりです。じっくりご覧頂けたら幸いです。

FM星空ステーション(八王子) 23日(木)22:00〜22:55 / 再放送25日(土)17:00〜17:55

いよいよ2月1日から八王子市夢美術館で始まる巡回展「かこさとしの世界」。全国巡回展では、開催場所にちなんだ絵本の原画展示をもりこむようにしており、八王子会場ではこの地で生まれその偉業ゆえに現在も語りつがれている肥沼医師をテーマにした『ドイツ人に敬愛された医師 肥沼信次』(2003年 瑞雲舎)から5枚の原画を初公開します。

この展示に先駆けこの絵本が「冨永裕輔 癒しの森 八王子時間」の番組内で紹介されます。リスナープレゼントもありますのでどうぞお楽しみに。

1937年、医学研究のためベルリン大学に旅立った31歳の肥沼は、東洋人としてはじめてベルリン大学の教授資格を得るほど優秀な学者でした。しかし世界大戦でドイツ国内が混乱、ポーランド国境近くの小さな町リーツェンで発疹チフスが広がり、その治療に献身的にあたった肥沼自身も発症、37歳の若さでなくなりました。

現在でもその地では肥沼医師を名誉市民として称え、肥沼医師の生まれ故郷の八王子市と姉妹都市として交流が続いています。

2020年も全国巡回展示会が続きます。前半の予定をご案内します。

八王子市夢美術館 2020年2月1日(土)〜4月5日(日)
松坂屋美術館(名古屋)2020年4月25日(土)〜6月7日(日)
長崎県立美術館 2020年8月12日(水)〜8月31日(月)
以下に関しては情報をウェブサイトでご覧いただけます。
盛岡市民文化ホール2020年12月12日(土)〜2021年1月31日(日)

盛岡

全国巡回展の内容とは異なりますが、各地で特色を持たせた複製画による展示会が行わる予定です。

有島記念館(北海道) 2020年3月28日(土)〜7月5日(日)
愛媛県歴史文化博物館 2020年4月25日(土)〜6月21日(日)

詳細が決まり次第ご案内申し上げます。お出かけプランに入れていただければ幸いです。