Chock Full o’Fun の日本語版
1968年アメリカで出版された『Chock Full o’Fun』復刻にあたり、日本語版として刊行。かこさとしのかわいらしいイラストはアメリカ向けを意識してちょっとレトロでモダンな雰囲気が魅力。手近にあるものを少しの工作と工夫で自分だけのおもちゃに仕立てて遊ぶ楽しさは格別です。家の中で遊べるもの、外でも遊べるもの色々です。
1968年アメリカ向けに出版された同名の絵本を復刻したもので、英語表記です。洋の東西を問わず、子どもの身の回りにあるものを使って、ほんの少し手を加え、工夫することで自分だけのおもちゃが出来上がる嬉しさとそれを使って遊ぶ楽しさを満喫できることを提案する絵本です。工夫から生まれる創造力や自由な発想が子どもの力を伸ばすというかこの体験から得たものが根底にあります。日本語版『てづくり おもしろおもちゃ』も同時刊行。
1953年に文、1957年に絵を描き紙芝居として制作。その後およそ30年かけ、1982年絵本として出版しようと出版社に相談するも、かないませんでした。以来、埋もれていた作品が2021年、かこが望んだ絵本の形で出版されたのがこの本です。かこが18歳の時に遭遇した壮絶な戦争体験を「私」という一人称で語っています。美しい風景、恐ろしい光景が繰り広げられる絵と素直な言葉が胸に響きます。
『遊びのの四季 ふるさとの伝承遊戯考』(1975年じゃこめてい出版)および、増補版(2018念復刊ドットコム)を底本として、文庫化したものです。文庫にするにあたり改題し、16ページにわたるオリジナルカラーページで、子どもの遊びのまつわる挿絵や写真を収録。また、文庫版付録として「越前武生という町のこと」(「文藝春秋」2014年7月号)を掲載。解説は美術史家の辻惟雄氏。
1984年偕成社より刊行された『たろうがらす じろうがらす かこさとし七色のおはなしえほん④』の復刊。からすの兄弟がいたずらで失敗したことで大切なことを学ぶお話し。お説教的なところがなく、兄弟からすが愛情を込めて描かれていて、かこさとしならではの暖かさが感じられる作品で、「あとがき」に著者のメッセージが込められています。
伝記を読もう
1926(大正15)年かこさとしが現在の福井県越前市で生まれてから2018年5月2日、神奈川県藤沢市で亡くなるまでの92年間の生涯を小学生でも読めるようにわかりやすく伝える内容は、多くの初公開の写真とともにかこが、悩み苦しみ、生涯をかけて取り組んできたことの根源を明らかにします。大人にもおすすめしたい伝記です。鈴木愛一郎著
2004年ベネッセコーポレーション刊行の同名絵本を復刊したもの。うさぎのぱんやさんのいちにちを追いながら、パンの作り方はもちろん、普段目にしない仕事の様子もわかる絵本です。見ているだけでも愛らしいうさぎたちと美味しそうなパンが次々出てきて小さいお子さんも楽しめます。
くもとり山のふもとの小さな病院で、イノシシ先生が動物や虫たちの痛いところや体の具合ところを、話をしながら原因を突き止め見事に治療します。7つ小話からなる幼年童話です。穏やかでわかりやすい語り口は、読み聞かせを想定して作られたためで、大人も子どももその世界に引き込まれます。文はかこさとし、絵はかこと中島加名。
ヌプキナはアイヌ語で「すずらん」を意味します。ヌプキナ咲く湖のほとりで暮らすアイヌ兄弟のこの悲しい物語は、未来を担う子どもたちに伝えておきたいという著者の強い思いで描かれました。多様性のことが語られる現在ですが、1980年に絵本として出版されていたことに著者の一貫した姿勢が伺えます。
1986年に出版されたものを再編集の上、復刊した傑作ファンタジーです。サンタクロースの「謎とその秘密の全部を明らかにした」と著者があとがきで述べているように、サンタクロースの存在に疑問をいだいているお子さんたちがこの絵本で秘密基地のことを知ったら、きっと喜ばれることでしょう。次々に出てくるたくさんのおもちゃは必見です。
かこさとしの初詩集。2部構成で第1部はあいうえおに濁音、半濁音を加えた71音の言葉遊びの詩。第2部は孫を間近に見て創った12編の詩。かこさとしによる挿画も愛らしい。
かこさとし・作、鈴木まもる・絵 かこさとしの下絵をもとに鈴木まもるさんによる絵で完成した、かこさとしの遺作。身近な水の特徴や特性を小さな子どもたちに示しながら、その重要性を伝える。地球環境について考えるきっかけにもなる大人にも読んでほしい絵本。
疎開させておいたため消失を免れ2015年に発見された小学校卒業時の画文集。戦争前の子どもから見た社会の様子が垣間見え、また著者の才能の萌芽も見て取れる貴重なノンフィクション。出版に当たり、絵日記の内容について著者自身が当時を振り返り、今だからこそ伝えたい解説や地図など資料を書き加えました。著者の心情が吐露されている「あとがき」にも注目したい。
だるまどんに連れられて、沖縄の小さな島をおとずれただるまちゃんは、島の先生から昔のことや古い習わしを教わります。森で会ったキジムナちゃんと楽しく遊んでいると助けを求める声が聞こえ、急いで駆けつけます。ドキドキ、そしてほっとするお話です。
森で出会ったはやたちゃんにさそわれて、だるまちゃんはおばけ大会の審査をすることになり、東西南北のお化けが次々に現れます。鵺(ぬえ)退治にまつわる古いお話の主人公の従者が東北で郷土玩具となっていたことに発想を得、東日本大震災と福島の原発事故被災の方々への鎮魂と慰霊の思いから誕生した絵本です。
だるまちゃんは女の子たちに「おままごと」に入れてもらいます。一緒にいたかまどんちゃんに美味しいご馳走を出してもらっていると、近くで火事が起こり大騒ぎとなります。宮城に伝わるカマド神をモチーフに、東日本大震災と原発事故への警鐘の念を込めて作られたお話です。
だるまちゃんシリーズ8作目。だるまちゃんは、におうちゃんと力比べをして遊びますが、お相撲の勝負は思ってもみない結末になります。
現代思想 8月臨時増刊号
國分功一郎氏によるインタビュー他、編集者をはじめ、さまざまな分野の専門家がかこさとしとその作品について伝える。かこさとしが米寿の記念に日本全国の公立図書館に寄贈した『矢村のヤ助』も掲載。
文藝別冊 KAWADE夢ムック
かこへのインタビュー「科学の本の作り方」、養老孟司、藤嶋昭両氏との対談、科学の専門家たちによる「科学者が読むかこさとし」、野上暁氏にる論考に加え、かこさとしのエッセイ、インタビュー、あとがきなども紹介。
日本のこころ 248
かこさとしの90年を集約した本書は、初公開のものを含め豊富な写真で作品とその創作にこめたねらいや願い、背景を深く探り時系列で浮き彫りにする。加古作品に流れる人生観、哲学をわかり易く紹介。 野村萬斎氏との対談や古くからの友人によるエッセイに加え知人や家族による文章で、かこさとしの知られざる一端を垣間見ることができる。 写真入り略年譜、完全最新版著作リストは資料としても貴重で、絵本館情報も掲載された完全保存版。