編集室より

2024/01/15

こども狂言

能と並んで古い伝統を持つ狂言ですが、面をつけずに演じ笑い話のような内容が多いので
親しみやすいともいえるでしょう。

加古は大学生時代に演劇研究会に属していたこともあり、演劇や舞台芸術に大変興味を持っていました。歌舞伎や文楽についても『子どものカレンダー』で取り上げたりしています。

そして狂言については『あそびの大惑星1 たいこドン ふえピッピのあそび』(1991年農文協)で、「こども きょうげん きつねばやし』を載せています。大名(だいみょう)が六人の冠者(かじゃ)を呼び寄せ、それぞれを白、黄、赤、青、ちゃ、黒のきつねにになって踊るうちに本物のきつねも混じってお囃子が続くという内容です。

繰り返しとにぎやかな歌とおどりが楽しい、子どもでもわかるものです。

そしてこの度刊行された『かこさとし童話集』第5巻にも子ども狂言「はるのおどり はなのまい」があり、言葉遊びのようなセリフが続きます。大きな声で舞台で演じているつもりで読むと楽しいものです。是非、試してみてください。