編集室より

「こどもの行事 しぜんと生活 4月のまき」(2012年小峰書店)によると、清明(せいめい)とは二十四節気のひとつで春分から十五日目にあたることのことです。今年は4月4日だそうです。

「このころは、きよらか(清らか)でさわやか、そしてあかるい(明るい)気候となることから、この名がつきました。」(本文では漢字に全てふりがながあります)

元々は中国の野山に出かけたり先祖のお墓参りにゆく慣わしが、沖縄に伝わったと説明が続きます。

中国・宋代の清明祭を描いた名画「清明上河図(北京故宮博物館蔵)は2012年に日本でも公開されましたのでご記憶にある方もいらっしゃることでしょう。名画故に中国でも多くの模写作品があるそうですが、実は加古もこの絵を模写し本の中で紹介しています。下の写真をご覧ください。

「万里の長城」((2013年福音館書店)[18 五代十国と宋時代の文化と技術]の項で1ページ半の幅で描き、以下のような説明があります。
(引用はじめ)
首都・開封活気あふれる早春の様子をえがいた「清明上河図」(張択端画)は、名画とされ、多くの画家に影響をあたえた。
(引用おわり)
(本文の漢字には全てふりがながあります。また、人名漢字は日本で使われる漢字を使用しました)

往来の騒めきや船をこぐ音が聞こえてくるような絵、加古も影響を受けたに違いありません。「かわ」(1962年福音館書店)制作の下敷きになっているようにさえ思えてくるのは気のせいでしょうか。