2018年10月25日 日経デュアル「かこさとし 最後のささやかなメッセージ」(上)
「かこさとし 子を思う親の気持ち、懸命であればいい」1
2018年3月のインタビューを元にしているかこさとし、最晩年の貴重なメッセージをシリーズでお届けする第1回目です。
https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/101900130/102200001/
2018年3月のインタビューを元にしているかこさとし、最晩年の貴重なメッセージをシリーズでお届けする第1回目です。
https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/101900130/102200001/
かこさとしが亡くなる直前まで推敲し続けていた絵本『みずとは なんじゃ?』がいよいよ2018年11月11日に小峰書店より刊行されます。(この日付は本の奥付けにある日にちですので、早ければ8日ごろに書店に並ぶ予定です。)
2018年6月放映のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀 」でその打ち合わせ風景が紹介されたこともあり、かこさとしが最後に手掛けたこの絵本は出版前から多くの皆さまに興味を持っていただきました。残念ながら加古には絵を描く体力が残っておらず、鈴木まもるさんに下絵をご覧いただき完成を託すこととなりました。
番組で話していたように、加古の下絵はあくまで加古の構想で、鈴木まもるさん流に描いて下さいと加古からお願いいたしました。
鈴木まもるさんは、今一度、加古の絵本を研究、下絵に込められた意図を探り、かつて加古が著してきた世界を盛り込みながら、私たちの身近にある水について、その特徴・特性と重要性を小さなお子さんたちにも気づいてほしいという加古の願いを伝えるべく、隅々に至るまで心をくだき描き込んで下さいました。
この本を囲んで、水に代表される地球の自然、環境などについてたくさんの会話が生まれることを心から願っております。と言うのも、水は加古が長年興味を持ち続けていたテーマで、若い頃から水の特異性、重要性に関しての著作を試みてきましたが、なかなか出版の機会がなく、ついに絵本での著作が最後の作品となってしまいました。
そんな加古の水に寄せる思いや水にまつわる逸話と、本作が生まれるまでの経過をまとめた小冊子(下)が初版のみに付録としてついてきます。加古の書き文字や下絵、制作過程がわかる貴重な資料でもあります。是非、絵本と合わせてお読み下さい。
https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201810/0011739512.shtml
芸術の秋、文学の秋です。2018年秋 47号 『美術屋百兵衞』特集:福井文化考に、越前市に生まれた、かこさとしと越前市 かこさとし ふるさと絵本館について、たっぷり紹介されています。
60年近くにわたる執筆活動の中で、福音館書店月刊「かがくのとも」創刊初期の頃から登場した6冊の本が、「かこさとしのかがくの世界 あそびとくらし絵本セット」として出版されました。セットのみ、だるまちゃんの絵入りメッセージ色紙付きです。
刊行当時は、月刊「かがくのとも」はソフトカバーでしたが、今回はハードカバーでの登場です。
6冊とは、『でんとうがつくまで』(1970年)、『ごむのじっけん』(1971年)、『だんめんず』( 1973年)、 『たこ』(1975年)、『いろいろおにあそび』(1999年)、『わたしもいれて』(2001年)で、30年余りという長い期間にわたって出版されたものです。
『でんとうがつくまで』の頃はまだオール電化など夢のまた夢の時代で、多くの家ではまだ蛍光灯とともに電球が使われていました。『ごむのじっけん』とほぼ同時期ですが、大型スーパーマーケットは数少なく肉や魚は小売店で買ったものです。そんな時の包装は経木にのせて、紙で包み、最後に輪ゴムでパチンととめていました。『だんめんず』は『だいこんだんめん れんこんざんねん』の原型といえる絵本です。
『たこ』にある凧揚げは加古の幼い頃からの大のお気に入り。『いろいろおにあそび』『わたしもいれて』は外遊びをぜひしてほしいという願いを込め2作品です。それぞれの本には、折り込み付録の小冊子があり、著者の言葉がありました。今回のセットには残念ながらありませんので、当サイト「あとがきから」コーナーで1作品づつご紹介する予定です。
表題の2作品が福音館書店発行の月刊誌『母の友』10月号、11月号に掲載されています。
『母の友』10月号の特集は加古里子。
2018年6月に放映されたNHKテレビ「プロフェッショナル仕事の流儀 かこさとし最後の記録」でその一部が紹介された遺稿「だるまちゃんとうらしまちゃん」の全文と下絵を掲載。想像力で膨らむ内容は読み物として小さいお子さんからお楽しみいただけます。
他にも面白、楽しいだるまちゃんが登場したり、心に留めておきたい加古の言葉をご紹介しています。
同番組の冒頭で、書斎に座ったかこさとしが、メモを見ながら語り始めたのはイノシシ先生のお話。そのお話を採録した小さな物語は『母の友』11月号の特集「こどもにきかせる一日一話」に登場です。
イラストは同番組でかこの誕生日に絵をプレゼントした孫のカメツヒロキ。
イノシシ病院に救急車で運ばれてきたのはー。是非お読み下さい。
2018年6月に放映されたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀 かこさとし最後の記録」の冒頭で、書斎に座ったかこさとしが、メモを見ながら語り始めたのはイノシシ先生のお話。そのお話を採録した小さな物語が『母の友』11月号の特集「こどもにきかせる一日一話」に登場します。
イラストは同番組でかこの誕生日に絵をプレゼントした孫のカメツヒロキ。
イノシシ病院に救急車で運ばれてきたのはー。是非お読み下さい。
2018年9月9日に終了した川崎市市民ミュージアムでの「かこさとしのひみつ展」について担当学芸員が語るユニークな講座が開催された。展示された作品がどのような作りになっているのかを中心に様々を考察し、かこさとしの魅力を分析。
読者に真摯に向かう一例として、『母の友11月号』(福音館書店)に発表されたばかりの「イノシシ病院 救急車のまき」(下)を朗読。この作品は6月に放映されたNHK総合テレビ「プロフェッショナル仕事の流儀 」の冒頭で、かこさとしが語った短い物語を採録したものです。
http://www.asahi.com/area/event/detail/10321483.html
https://www.kawasaki-museum.jp/event/13683/
2018年10月5日、福井国体と武生中央公園の菊人形で賑わう越前市のかこさとし ふるさと絵本館に22万人目のご来館者を迎えました。福井県内からお越しの方でしたが、岐阜県からの方も入館、記念品が谷出館長より手渡されました。
開館からの5年半足らずで22万人もの皆様にお越しいただき心よりお礼申し上げます。11月11日まで2階では『あさですよ よるですよ』(福音館書店)複製原画が全ページ分展示されてるいます。絵本の印刷以上に色鮮やかですのでですのでぜひお楽しみ下さい。
今月9日に大盛況のうちに幕を閉じた川崎市市民ミュージアムでの「かこさとしのひみつ展-だるまちゃんとさがしにいこう-」に行かれた編集部の方の感想。