お知らせ

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『太陽と光しょくばいものがたり』(偕成社2010年)の主人公でもあり、共著者の藤嶋昭先生が幸区に寄贈されたかこ作品をご自由に読んでいただけるコーナーが設置されました。

春休みや、年度の代わり目で区役所にお出かけの際、是非こちらのコーナーでかこさとしの絵本をご覧ください。

川崎市幸区役所 かこさとしの本

春の草花に縁取られた「いちべえぬま」では101匹のおたまじゃくしが元気にうまれました。

みんなで楽しく泳いでいたある日のこと、101ちゃんの姿が見えません。お母さんが一生懸命探しまわります。ようやく見つけたと思ったら大事件が起きます。

お母さんカエルは、そしておたまじゃくしたちはどうなるのでしょうか⋯

このお話を加古がセツルメントの子どもたちに聞かせた時の題名は「いちべえぬまの大じけん」でしたが、子どもたちはその題名の代わりに「おたまじゃくしの101ちゃん」の話を聞かせてとせがんだそうで、絵本として出版する際には子どもたちの言葉がそのままこのお話の題名になりました。

久しぶりの全点展示です。画仙紙に描かれた絵は、独特の味わいがあり、絵のみをご覧いただいてもその物語がわかります。小さいお子さんからおとなまで、水ぬるむいちべえぬまの世界をお楽しみください。

*3月25日(火)休館日、26日(水)は展示替えのため休館です。

加古がかつてセツルメント活動の拠点にしていた川崎市幸区の三角ひろばにそのことを示すプレートが設置されたのは、2024年4月11日のことでした。

JR鹿島駅からその三角ひろばへ向かう案内がキャラクターで示されることになりました。
お披露目式が2025年3月26日に行われる予定です。
川崎市による発表資料は以下です。

川崎市発表 案内板にかこさとしキャラクター

産経ニュース キャラクターが案内板に登場

キャラクターが案内板に登場 時事ドットコム

PRタイムス

サードニュース

季節ごとにかけかえている藤沢市内の図書館での加古作品の複製画が春のものになりました。藤沢駅近くの本庁舎1階ホールにも飾っています。

春の草花が登場するものばかりです。小さなお子さんたちにもお馴染みの植物。名前を覚えたり道端などで見つけて楽しんでいただけたらと思います。絵本もぜひどうぞ!

藤沢市内の図書館などで、かこさとし作品展示

『くらげのパポちゃん』(講談社)絵本化の日々

2025年2月5日に出版された『くらげのパポちゃん』(講談社)の原稿は加古が1950年から1955年にかけて書いたものでしたが、その存在を確認できたのは4年ほど前。

絵本出版化が決まった1年ほど前から絵を描いてきた孫の中島加名の奮闘の日々をお伝えします。

NHK 首都圏ネットワーク くらげのパポちゃん

「いぬのおまわりさん」や「サッちゃん」で知られる大中恩氏とかこさとしの出会いは、戦後まもない1940年代に遡ります。

加古が大学を卒業する前に、大学一の大教室で自らの脚本、演出で上演した童話劇「夜の小人」の劇中歌を作曲し、自らの合唱団を率いて指揮をしてくださったのが大中恩氏でした。

2024年、大中恩氏の生誕100周年を記念して各地でコンサートが開かれましたが、2025年にも福井で開催されます。『パピプペポーおんがくかい』(2013年偕成社)の最後の場面で歌われる「うみにうまれ いのちをつなぎ」を夫人の大中清子さんが歌われます。

大中恩さんコンサート かこさとし作詞

テレビや新聞で話題となった、かこさとしの『くらげのパポちゃん』が絵本となって2025年2月上旬に刊行されます。

1950から55年にかけて原稿が書かれた本作は、戦争に行く途中、南の海で亡くなった少年の父親のことを偶然知ったくらげの「パポちゃん」が、南の海を目指して、父親の行方を探す冒険物語です。

残念ながら、加古の原稿には絵がありませんでしたので、加古の想いを受け継ぎ、孫の中島加名が絵を描きました。

くらげのパポちゃん

ともに1926年生まれ松居直さんとかこさとし。
加古が展覧会に出した1枚の絵のハガキがきっかけで福音館書店の名編集長松居さんと出会うこととなり、かこさとしの絵本への道が始まりました。

加古のデビュー作『だむのおじさんたち』、科学絵本『かわ』そして『だるまちゃんとてんぐちゃん』をはじめとする多くの絵本を出版、松居さんに励まされ2011年には長い時間がかかった『万里の長城』も刊行することができました。

二人の運命的な出会いによって誕生した数々の絵本は今も私たちに多くのことを伝え語りかけています。

短期間ですが、記念すべき絵本の表紙絵を展示いたします。どうぞお出かけください。

小松 空とこども絵本館 企画展