公園案内

武生中央公園は菊人形展の開催場所としても長い間親しまれています。本年からは入場料が無料になり、「だるまちゃん広場」はじめ公園全体が菊の庭になります。「パピプペポー広場」のメリーゴーランドやモノレール、「コウノトリ広場」の観覧車などをはじめ期間限定の遊具(有料)、飲食施設も増設され楽しみ盛り沢山です。

上の写真は『こどもの行事 しぜんと生活9月のまき』(2012年 小峰書店)の表紙と裏表紙。菊花鑑賞の場面には、かこさとし幼き日のふるさとの思い出がにじみ出ています。

2017年菊人形展については以下をご覧ください。

http://xn--08j1a5d044nforx33c.com/

木に囲まれて手に優しい木製遊具で思い思いに遊べる「かみなりちゃんのおうち」が2017年9月10日にオープンしました。その隣にあるのが飲食施設「はぐもぐ」(上の写真)で、育む+食べるの連想から名付けられたそうです。

4店舗がはいり、お寿司などお弁当専門店、丼ものをその場で調理し提供する店、焼きたてパンなどが釜から店頭に並ぶ店、アイスクリームや洋風ランチパックがある店と個性豊かです。

フードコート形式でそれぞれお好みのものを共通のテーブルで召し上がれます。もちろん公園に持って行くのも大丈夫。(ただし公園内にはゴミ箱がありませんのでよろしくお願い致します。)

この施設では、さらなるサービスを計画中ですので、ご期待下さい。

下の写真は「はぐもぐ」前にある「まちあるき散策マップ」(左)・公園の見取り図(右)と「はぐもぐ」から見える「コウノトリ広場」の観覧車。

2017年9月10日武生中央公園に雨雪や寒さに関係なく遊べる屋内の施設「かみなりちゃんのおうち」が誕生しました。

木のぬくもりが心地よい空間には靴を脱いで入ります。室内は、床はもちろんのこと、ふんだんに木材が使われ積み木や木製の遊び道具が沢山。木の小さなボールが入っているボールプールや滑り台、かみなりちゃんのあの場面を見ながら壁を登ることもできます。

窓からはだるまちゃん広場が見渡せます。授乳室やお子さん用トイレもあり、小さなお子さん連れでもゆっくり過ごせる嬉しい場所です。こんな掲示もあります。『かこさとし 遊びの大星雲7 くしゃみやおへそのあそび-体と病気のなやみ問題-』(1992年農文協)からです。

どこにあるかというと、お子さん用トイレにです。(この施設の外、だるまちゃん広場側にもトイレがあります。)

みなりちゃん型のハンガー掛けやマット、時計もかわいいらしく、この施設のお隣には通路を挟んで飲食施設「はぐもぐ」がありますが、そのご紹介は次回にいたします。

武生中央公園は今回のリニューアル前は市民の公園として長い間愛されてきました。そういった越前市のセントラル公園として欠かせないものが園内にはいろいろあります。

越前市は1500年前に国府が設けられていた歴史ある町です。古くは6世紀初めに即位した継体天皇の出身の地とされ、紫式部や前田利家といった歴史上の人物、天皇昭和の料理を担当した秋山徳蔵やいわさきちひろさんなど越前市にゆかりのある14人を紹介するモニュメントが園内に設置されています。

下は、幕末に、地元の教育、文化、産業の発展に尽くした松井耕雪を紹介するもの。モニュメントの銀鼠色のタイルは越前瓦の色あいで、鉄結晶によるものだそうです。寒冷地でも凍らず割れにくく滑らない特徴があり、園内の案内板もこの色調に合わせています。

越前市の地形・地質を示すものも「地球生命の歴史」(下の写真)紹介の最後にご覧いただけます。こういった地勢・自然と歴史によって培われた伝統文化である越前和紙に欠かせない植物ミツマタやコウゾも植えてあります。

これは、おなじみコシヒカリ。イチベエ沼の脇に少しですが植えられています。本当の田んぼではないので実り具合は良くないのですが、福井県は美味しいお米として有名なコシヒカリ発祥の地なのです。

「武生中央公園ご紹介その8:こだわりあれこれ」でお伝えしたヒントはお役に立ったでしょうか。
ヒントのヒントはこの場所です。

だるまちゃんとかみなりちゃんの足あとをたどって脇の少し高い場所から街灯の上を見ると。。。

なぜ、そこにまな板?
いえ、これは下駄のつもり。。。

昔やりませんでしたか。明日の天気はなーんだ、と言って履物を空に向かって飛ばすこと。。。



近頃話題のマンホール蓋は公園限定で、あえて色のないこの2種類です。

だるまちゃんとかみなりちゃんの周囲の図柄は越前市の花、菊。秋には菊人形がこの公園を美しく彩ります。

だるまちゃん広場のだるまちゃんルートは、てんぐちゃんの持っているようなものがほしくて、いろいろ探すだるまちゃんを想像しながら歩いていただけたらという願いを込めて作られました。
途中にあるモザイク画は、お子さんたちが組み合わせて作成したもので上手にできています。

これは、ご飯茶碗やお椀の位置を覚えましょうという意図があるのですが、お茶碗の柄に注目していただくと。。。「見たことがある!」という方は、素晴らしい記憶の持ち主です。

上のように絵本ではお茶碗は白いのですが、ご飯茶碗には何かしら柄が入っているのが普通ですので、そう!ここから柄を取っています。『だるまちゃんとてんぐちゃん』の」見返しのデザインです。武生中央公園にいらしたら是非「だるまちゃん広場」のお茶碗の柄もご覧ください。

ところで、だるまちゃんがてんぐちゃんの下駄に見立てたものが、だるまちゃんルートにあります。ヒントはズバリ、上。上を向いて歩こうです。是非探してみてください。

コウノトリ広場の観覧車(写真)の中央部には、かこさとしの最新作『コウノトリのコウちゃん』(2017年小峰書店)のコウちゃんが越前市白山地区「コウノトリが舞う里」に向けて羽ばたいている画が描かれいます。その裏面には、巣の中にいる親子が見られます。高い所なので実感できませんが、この絵は直径3、7メートルです。

コウちゃんの観覧車の下には、コウノトリに関しての豆知識や1970年に白山地区に飛来した、くちばしの折れたコウノトリから現在にいたるまでの家系図のパネルもあります。下はパネルにもなっている『コウノトリのコウちゃん』の前見返し(部分)

かこさとしがいつも口にすることば「子どもには外遊びが大切」。越前市武生中央公園は、それを実現できる十二分な広さとな自然があり、木々や草花を通じても四季を味わい遊びができるよう工夫されています。

もともとこの地にあった大木もあり、新たに植えられた苗木は二十四節気に関連するもの、落ち葉遊びを楽しめるもの、あるいは越前市の伝統産業和紙の材料となるコウゾやミツマタなどを選んでいます。

樹名板(下の写真)はクイズ形式になっていて、『こどもの行事しぜんと生活』(2012年小峰書店)から季節の草木を使った遊びや虫などの紹介を掲示しています。(上の写真)

来春には摘んで良い草花の植栽も整い、シロツメクサの冠つくりや四つ葉さがしも存分に楽しめるようになる予定です。

下の写真の時計のように見えるものは方位盤で、見えにくいのですが、中央の突起の先にあるのが地球、それを中心とする外枠の円部分が太陽の大きさとなっています。

「だるまちゃん広場」が、加古作品の世界を投影しキャラターを感じられる自然いっぱいの広場であるのに対し「パピプペポー広場」は絵本の物語が再現された遊具で小さなおこさんたちも遊べる場所です。

『にんじんばたけのパピプペポ』(1973年偕成社)のぶたちゃんたちが迎え案内してくれるのは続編『パピプペポーおんがくかい』(2014年偕成社)で発表される歌の数々。歌詞は絵本にある通りで教育、音楽に精通している神原いずみ先生の作曲をもとにしたチャイムが下の写真右後方に見える時計から10:00・12:00・15:00・17:00に園内に響きます。

この時計、見覚えのある方はアッと思われますね。『あさですよ よるですよ』(1986年福音館)の世界を小さなおこさんたちに遊んでいただけるようにした「まめちゃんえん」です。絵本館の工作やイベントでお馴染の早未恵理先生に遊具デザインの協力を得て絵本のまめちゃんたちの1日を体験できるようになっています。さやベッドに入ってまめちゃんと一緒の写真を是非撮って下さい。

もう一つの絵本の世界は『あかいありとくろいあリ』(1973年 偕成社)です。ありになったつもりで大きなツクシやタンポポを通り、ギャングアリにさらわれたぺっちゃん(下の写真)探しをするアスレチックの要素が入った遊具が並びます。ビスケット渡り、頑張って!

だるまちゃん広場・「そらどくの森」のさくらの花びら型のウッドデッキと中央図書館の間をとおるルートは知的な好奇心を刺激される道です。

宇宙誕生から、生命誕生、人類の出現、そして現在までの150億年を6つのモニュメントを辿りながら想像していただけたら、現在の地球や私たちの存在を改めて見つめることになるのではないでしょうか。

かこさとしが「川」「海」「地球」「宇宙」といった科学絵本を通しお伝えしたかったことのごく僅かでも感じていただけたら幸いです。

下の写真はモニュメント2 [海の誕生と〈化学進化〉]で、「みんなの生命 くらしの化学」(1981年偕成社)の画像を使用しています。モニュメント裏面にも図があり地球の様子がわかります。

かこさとしに関しての最新刊『文藝別冊 KAWADE夢ムック かこさとし 人と地球の不思議とともに』(下の写真)には、地球科学・鎌田浩毅氏による[「大地変革時代」の子どもたちへ ]、生物地球化学・大河内直彦氏[地球という星を体感する]また、天文学・縣秀彦氏や海洋学・長沼毅氏ら専門家によるエッセイが掲載され、かこさとしが上記の科学絵本に込めた思いを読み解くガイドになっています。

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