出版情報

かこさとし・しゃかいの本シリーズの4作目の復刊となるこの本は、小さな方からご高齢の皆様にも手にとっていただきたい内容です。普段見慣れている町の昔はどんなだったのか、どんな時代を経て今日に至ったのかがわかりやすく描かれてています。

観音開きのページもあり、この作品に込めた著者の思いが伝わってきます。あとがきは次のように書かれています。

あとがき

(引用はじめ)
私たちのいる町は、人の生活するところです。そこで、人は食べたり遊んだり、働いたり休んだり、楽しんだり集まったりしてくらしています。ですから、町には、人が生活するためのものがみんな揃っています。家や橋やマーケットや学校や駅や店や役所や公園などがあります。

こうしたものは、いっぺんにできたのではありません。人の生活が豊かになるよう、力を合わせて、ときには災害で失ったりしながら長い時間かかって作り上げてきたのです。

街のことを調べたり考えたりすることが、人々の暮らしを知ることになります。そしてそれは人間と言うものをよく知り、もっと高くて素晴らしいことをめざすことにつながります。

こうした願いを込めて「しゃかいの本」のおしまいにこの巻を送ります。みなさん、さようなら。
かこさとし
(1987発行の旧版掲載文)
(引用おわり)

「アトリエと道具から、そして作家自身のことばから、絵本のさらなる魅力を伝える」(前書きより)オールカラー127ページの本。
冒頭にかこさとしのアトリエ、ライトテーブルにはだるまちゃんシリーズの次作の下絵、本棚を紹介、インタビューも掲載。
下は「あさですよ よるですよ」(福音館書店1986年)より、かこさとしのアトリエを彷彿させる場面。

「夢の超特急」そんな言葉とともに東京オリンピックを前にした昭和38年、1963年に開通した新幹線ですが、今でこそ昭和レトロと思われる丸い形の先頭車両は、従来の汽車とは全く違う未来の象徴に見えました。

そんな姿が登場する「しんかんでも どんかんせんでも」(1983年童心社)が、2017年7月25日に復刊ドットコムより復刊されます。
いなかのおばあさんのお見舞いにでかける少年「てっちゃん」とお母さんが乗る新幹線は、食堂車があった時代のものです。当時は食堂車の壁に設置された時速計に表示される数字に目を見張りました。子どもだけでなく、大人にとっても夢の乗り物だった超特急が描かれています。

新幹線を降りた「てっちゃん」たちが乗り継ぐのは新幹線とは対照的な「どんかんせん」。この本が書かれた1983年当時空気を運んでいると言われすでに問題になっていた地方の鉄道の状況が伝えられます。「てっちゃん」にとっては「しんかんせん」も「どんかんせん」も大事で忘れられない貴重な体験になったのですが、著者のあとがき(1983年のまま)は次のようにあります。

あとがき

(引用はじめ)
早くてきれいで安全なーーー新幹線は、鉄道技術の粋として、その名は世界中にとどろき子どもの本にもたくさん取り上げられています。

しかし遠く離れた地方に住む人びとの生活と、都市を結ぶキズナとなっていた数々の支線は、経済的に赤字だからとして、人員がへらされたり、設備がどんどん悪くなり、廃止されようとしています。
恐ろしいことは育児や教育の場でも新幹線が讃えられ、鈍カン線(傍点あり)は見捨てられているという事です。
かこさとし
(引用おわり)

2016年、メディアで話題になり復刊された「こどものとうひょう おとなのせんきょ」と同じ[しゃかいの本シリーズ](童心社)全11巻のうち4巻が、2017年5月から復刊ドットコムより順次復刊されます。

5月25日に刊行される「ほんはまっています のぞんでいます」のあとがきをご紹介しましょう。この本は1985年に刊行されたもので、あとがきも当時のものです。

あとがき

(引用はじめ)
本を読むことや読書について、日本の子どもたちは、ことあるごとにすすめられ、はげまされています。ところがどういうわけか、学年がすすみ、年齢が大きくなるにしたがい、だんだん本を読まなくなってしまうのです。どうしてなのでしょうか?

一方、親や大人は、子どもにだけ本を読めと言うだけで、良書の普及や図書館の状況が文明国の中でとても恥ずかしい状態なのを改める努力が少ないように思います。なぜなのでしょうか?

もうそろそろ私たちは、子供も大人も考えなおす時がきているように思います。
かこさとし

(引用おわり)

「だるまちゃんとてんぐちゃん」と「だるまちゃんとかみなりちゃん」(福音館書店)がついに待望の大型絵本になって登場します。迫力ある大画面で大勢の皆さんと一緒にお話の世界には入ることができます。1ページの大きさは縦35センチ、横50センチ。読み聞かせの時に便利なテキストがついています。どうぞお楽しみください。

2014年6月に文藝春秋社より出版された単行本「未来のだるまちゃんへ」(写真左側)が、2016年12月1日、文春文庫として刊行されます。

2017年のだるまちゃん誕生50周年を記念して、白地にだるまちゃんのカバーと金色の帯です。
従来の内容に加え、中川李枝子さんの解説と加古による文庫版のあとがきも付加し、単行本のカバーとなっていた絵も最初のカラーページ部分に収められています。

10代の方も加古と同年代の方も、琴線に触れる言葉に出会えます。お手元に置いてお読みいただけたら、何かのヒントを見つけていただけたら幸いです。著者のあとがきにこめたメッセージをどうかお受け取りください。

本の帯には「人生をより豊かにするヒントがつまった、日本を代表する文化人14人の滋味あふれるエピソード」とあります。

新聞に掲載されたロングインタビュー「この人に聞きたい」シリーズを収録したもので加古のインタビューは2013年9月に掲載されたものです。

見出しに〈子どもたちに僕の償い〉〈子どもに弟子入り〉〈将来を見通す力〉とあるように、子どもさんへの思いを語る言葉は深く胸に響きます。

だるまちゃん絵本が誕生して2017年に50周年を迎えるのを記念して、だるまちゃんすごろくが発売されます。

表面は赤い枠の「おくにおもちゃのいろはすごろく」裏面は青い枠の「にっぽんぜんこく おくにおもちゃめぐり すごろく」です。たくさんのおもちゃとだるまちゃんのお友だちが登場、上がりでは、みんなが揃って賑やかです。サイコロやコマも付いているのですぐに遊べます。

全部ひらがななので遊びながら、いろはや県名もおぼえられます。

上の2枚は、すごろくが入っている箱の表面で、大きさ、厚みは「だるまちゃん」シリーズの本とほぼ同じです。あけてみましょう。
左側に「おくにおもちゃいろはすごろく」が見えています。
右側に大きさを比べるために「だるまちゃんとてんぐちゃん」の」の本を置いてみました。

ほうこうさん(香川)、おたかぽっぽ(山形)など、さまざまな地域にゆかりのおもちゃが登場します。どんな風に子どもたちが遊んだのか、どんな思いで子どもたちのためにつくらたのか、そんなことにも想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

さらに、広げていきます。

まだまだ広がります。

全体はこんなかんじです。四方を囲んで遊べるように、周囲の絵や文字、上がりの絵も配置されています。

「たべもののたび」や「むしばミュータンスのぼうけん」などの〈かこさとし からだの本〉10冊シリーズは1977年童心社から出版されて以来多くの皆様に読まれています。

このシリーズをもとに、すごろくがつくられました。おなじみの場面がすごろく盤面いっぱいに登場します。「むしばカード」を1番多くもらってしまったら最下位という、上がりの順番だけではない要素もあり楽しさがふえます。

裏面では、おはじきをはじいてあそぶ「むしばミュータンスをやっつけろ!」ゲームができ、サイコロ、コマ、おはじきなどは全てついています。

盤面サイズは716x1014ミリ

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