『あか しろ あおいち 』かこさとし からだの本4(1977年童心社)
投稿日時 2018/07/18
かこさとし からだの本 4は血液についてです。もちろん人間の血液は赤色で、皮膚から透けて青く見えるのは異なる光の波長が皮膚に入り込んでいるからだそうです。生き物の中には青色の血液をしている動物がいて、 タコやイカなどの軟体動物や甲殻類、ダンゴムシやサソリも青い血なのだとか。
床屋さんの店先にある三色の看板の、赤は動脈、青は静脈、そして白は、かつて床屋が外科を兼ねていた頃、外科は赤白のシマシマで、理容は青で現したからとか。1700年代のフランスやイギリスにに遡る由来があるそうです。
さてこの本の題名にある「あか」は赤血球、「しろ」は白血球のことですが、さらにリンパ液は黄色として、小さいお子さんに理解できるような説明になっています。
あとがきをご紹介します。
あとがき
(引用はじめ)
私たちの体の仕組みのうち、血というものは、ふしぎですばらしいもののひとつです。私たちおとなは、子どもが、けがで血を流したりすると、おどろいたり、さわいだり、あわてたりします。けれどもおとなは、血のだいじなことを子どもよくわかるように話してやっていません。
この本は、血が、どんな役目をもっているのか、どんなだいじな仕事をもっているのかを知っていただくために、やさしくかいたものです。
(引用おわり)