編集室より

値上げが続くこの頃、よく耳にするインフレ(ーション)。

子どもに説明するとき役立つのが『かこさとし あそびの大星雲6 やすくておとくなあそびーお金と経済のからくりー』(1992年農文協)です。
「パンツのインフレーション」という見出しで、分かりやすい例を用いて説明がされ、その最後はこのように結んでいます。

(引用はじめ)
このように いるものが すくなくて ねだんがあがり、かえなくなってしまう こまった ようすを インフレーションといいます。
(引用おわり)

インフレーションの次には、2020年11月6日の当サイト「編集室より」で取り上げた「えんぴつのデフレーション」の解説が続きます。

 『かこさとし 人と地球の不思議とともに』(2017年文藝別冊 KAWADE夢ムック)に「かこさとしの経済学ーその人と作品から」を寄稿している鈴木愛一郎はこの本(『やすくておとくなあそび』)の読者に向けて次のように語っています。

「なぜ自分の国だけで作らないで貿易をするのか?なぜのびる会社とおとろえる会社があるのか?なぜ望まなくてもインフレやデフレが起きるのか?・・そこにはこれまで人間の社会や歴史を動かしてきたお金の世界の大きなテーマがかくされています。この本(『やすくておとくなあそび』)にはそうしたテーマを考えるきっかけ、ヒントがたくさんつまっています。ぜひ、子どもも大人もいっしょになっていろいろ考えてみてください。」

2020年11月6日の当サイト「編集室より」は以下でどうぞ。

やすくて おとくなあそび