2024/06/08
三つ巴
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三つ巴で思い浮かぶのは瓦や太鼓の模様でしょうか。
じゃんけんは、グー、チョキ、パーの3つだからこそ面白いのですが、物語の中では敵がさらにもう1人現れて3者で争うというのは、スリル満点の構図となります。
加古作品の中にも、三つ巴の緊張状態の末、あっと驚く結末を迎えるお話があります。
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昔話『かっぱとてんぐとかみなりどん』。この3者が、「すみやきとうべい」に無理難題を言いつけますが、息子の「とうへい」はまんまとこの3人を一度に懲らしめてしまい、めでたしめでたしとなります。
ちなみにこの作品に出てくる「かみなりどん」の太鼓はご覧のように三つ巴ではなくニ巴です。
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子どもの機智でピンチを切り抜けるというのは『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』にもありますが、本作はダイナミックでなんとも愉快でスカッとするお話しです。
昔話らしいのんびりした雰囲気を伝える味わいある絵のタッチも見どころです。
6月14日から開催の軽井沢絵本の森美術館「かこさとし「絵本へのまなざし」展で一場面のみですが展示予定です。
本作のあとがきについては以下(2016年の当サイトの記事)にあります。
![](https://kakosatoshi.jp/contents/wp-content/uploads/2024/06/IMG_8359-640x480.jpeg)