秋の遠足
遠足シーズンといえば春か秋ですが、暑さが厳しい近年はその時期を選ぶのも難しそうです。絵本の中を覗いてみましょう。
「、、、きょうは、とても いいおてんきだから、みんなで えんそくに 行きましょう。」この声に歓声をあげて 「🎶チロ チロ パッパ」と遠足に出かけるのは『おたまじゃくしの101ちゃん』(1973年偕成社)。
途中で101ちゃんが迷子になってしまったらしく、事件が起こります。
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元気いっぱい山登りするのは『あかいありのぼうけんえんそく』(2014年 偕成社・下は前扉)。題名に「えんそく」の文字がありますが、物語はこう始まります。
「あきになりました。えんそくに よい きせつです。あかありしょうがっこうでは、いちねんせいから ろくねんせいまで、ぜんぶのせいとでそろって「あきえんそく」をします。」
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ところがその遠足の場所はどうやら難所もあるらしくPTAも同行しての一大イベント。秋の草花を背景に遠足の行列が進んで行くと「ぼうけんえんそく」の名にふさわしく様々なハプニングが起こります。虫好きさんには大人気ですが、ちょっぴり怖い方もいらっしゃるかもしれません。
「 どくしゃへ ごちゅうい!! きをつけて ページをひらいてください!」
こんな注意書きがあるのは加古作品の中でこの絵本のみです。しかし、実はもっとあぶない遠足もあります。
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そうです。とっぷり日が暮れたこの場面。
「🎶 ぬきあし さしあし
しのびあし
どろぼうがっこうの
えんそくだ
それ!」
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やっぱり遠足は、『ことばのべんきょう くまちゃんのいちねん』(1971年福音館書店)にあるように、秋晴れのもと素敵な景色をゆっくり眺めながら美味しいお弁当を食べて季節を満喫したいものです。
後ろ向きで絵を描いているのは著者でしょうか。秋は加古の好きな季節でした。
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