編集室より

2023/10/15

夕やけ

秋は夕暮れ。お天気の良かった秋の日の夕焼けは格別美しいものです。
そんな情景が描かれている場面を見てみましょう。

『あそびずかん あきのまき』(2014年小峰書店)には、長い影のできる秋の晴れた日の夕方に「かげふみおに」を楽しむことを紹介しています。影をオニに踏まれたらアウトですが、しゃがんで影を小さくしたり物陰に隠れたり、影を踏まれない方向に逃げる面白い鬼ごっこです。

『はれのひのおはなし』(1997年小峰書店)は太陽の位置が東から西に動く様子が描かれて、こどもたちが動物達とかくれんぼをしたり、バスごっこに電車ごっこを思い切り楽しみます。影が伸びて日が暮れかかると夕日を背に帰ります。

夕焼けがどうして見えるのかを説明しているのが『よあけゆうやけ にじや オーロラ』(2022年新版・農文協)です。朝焼けと同じメカニズムですが、「あさの くうきと ちがって ひるま あたたまったり、こまかい ごみが ういて いる くうきと なって いるので あかだけで なく きいろい ひかりが まじった」夕焼けを見ることになるそうです。

そういう訳だからでしょうか、『地球』(1975年福音館書店)の高層ビルが並び地下を利用する都市の様子では黄色がかった夕焼け空になっています。

つるべ落としの秋の夕暮れ。美しい夕焼けを楽しみたいものです。