かこさとし・むかしばなしの本
いわれのない不当な苦しさを強いられ、辛さの底に落とされた時、どうすれば良いか、どう考え、行動しなければならないかを私たちに問いかけるシリーズの最終巻にふさわしい「人間の真の生き方」にせまる名作。 美しい浜辺の村に住む女の子、おさとちゃんは、おかあと一緒に海にもぐり、貝をとって暮していました。しかし、ある日、海に入ったおかあは、二度と戻ってはきませんでした。その後、海では次々と恐ろしいことが起こり、、、 生命をささげても守らなければならないもののために、行動できる強さを、今の子どもにも、お父さんお母さんにも静かに考える機会をもってほしいとの願いから、このお話が生まれました。
かこさとし・むかしばなしの本 2
ある村の大金持ちで強欲なでんえもんのお話。でんえもんのもとへ、年老いたおじいさんがやってきて不思議な力を与えると、、、、!? 人間というものは立場や何かの理由によって、同じ人でも「仏」になったり「鬼」になったりするものです。自分もそんな人間だということを忘れず、おそれとつつしみを抱きながら、社会のゆがみや悪に敢然と立ち向かっていってほしいという著者のメッセージがこめられた一冊です。 1978年童心社刊「でんせつでんがらでんえもん」の復刊