2018年1月26日〜3月4日福井県立図書館・ふるさと文学館 「 科学道100冊ジュニア展 ・かこさとしのかがくのえほん」
福井県立図書館とふるさと文学館では2018年1月26日から3月4日まで「科学道100冊ジュニア」の企画に合わせ、「かこさとしのかがくの本」に焦点をあて県立図書館所蔵の約200冊を特集します。
「科学道」とは、聞きなれない言葉かもしれません。
理化学研究所・編集工学研究所共同プロジェクトで、書籍を通じて科学者の生き方・考え方 や科学のおもしろさ・素晴らしさをとどけるための事業だそうです。未知に挑戦しながら未来を切り開いていく科学者の姿勢や方法に着目し、すべての人の生きるヒントになる本との出会いを目指 している、とのこと。
下の写真は福井県立図書館・文学館ご提供によるものです。窓の外に目がいってしまいますが、白銀の世界ではない地域でも寒い冬は、じっくり本を読むには向いているかもしれません。
最新科学を優しく解説する『太陽と光しょくばい物語』(2010年)、本格的な内容を絵本で伝える『大きな大きな世界』『小さな小さな世界』(1996年・全て偕成社)は、『海』『地球』『宇宙』『人間』(いずれも福音館書店)を描いてきた、かこさとしならではの工夫でわかりやすく構成されています。
科学なんて難しそう、と思われた方、『かわ』(1962年)で水の旅はどうでしょうか。水だけでなく、そこには水力発電による電気や物の流れ、そして人々の暮らしがあることがわかります。『絵巻じたて かわ』(2017年・いずれも福音館書店)はひろげると圧巻で、文字のない裏面は更に川が浮き彫りになります。
乗り物大好きさんには『地下鉄ができるまで』(2010年福音館書店)がおすすめです。『出発進行!里山トロッコ列車』(2015年偕成社)は歴史あり、自然ありの小さな旅を満喫できる大人でももちろん楽しい絵本で、懐かしい里山の風景が広がります。
本格的な歴史をお望みなら『ならの大仏さま』や2006年(復刊ドットコム)や『万里の長城』(2011年福音館書店)、『ピラミッド』(1990年偕成社)がおすすめです。
やっぱり冬はこたつでのんびりしたい方には『だるまちゃんと楽しむ日本の子どもの伝承あそび読本』(2016年 福音館書店)はいかがですか。読みながらあやとりをしてみたりも楽しそうですし、ミカンを食べながら『だいこんだんめん れんこんざんねん』(1984年福音館書店)というのも良さそうです。「科学道」をお楽しみ下さい。