お知らせ

大人も子どもも楽しめる日本の伝承の遊びを集めた名著『日本の子どものあそび読本』(2016年福音館書店)

身の回りにある紙や草木、自分の手や指を使う遊びを紹介するこの絵本は、1967年に出版された『日本伝承のあそび読本』(1976年福音館書店)の現代版とも言えるものです。その「あとがき」でかこは次のように記しています。全文は長いものですが最後の部分をご紹介します。

(引用はじめ)
親子だけでなく、きょうだい、また多くのまわりの人々をも含んだ心の通う親しみや笑い、楽しいふれあいの中で、みずみずしい生活を確保し、築いていく、そうした人間性のとりもどしの場つくりの一助になっていただけるならというのが、第三の理由でもあり、希望でもあるわけです。
(引用おわり)

記事は以下でどうぞ。

日本の子どもの遊び読本

『だるちゃんとかみなりちゃん』全場面展示

『大きなせかい』(1996年偕成社)の下書きも

越前市の「かこさとしふるさと絵本館」で冬の展示が始まりました。
冬は夜空の星が見やすい季節ということで『ふゆのほし』(1985年偕成社)や『宇宙』(1978年福音館書店)をはじめ、初公開となる『大きな大きなせかい』(1996年偕成社)の下絵も展示いたします。

福井県民衛生の模型などもあり科学を楽しめますし、空の国のお話『だるまちゃんとかみなりちゃん』の全場面を絵と下絵のセットで公開致します。お見逃しなく!
会期は2022年3月21日までです。

「かこさとし絵本展 in若狭」

福井県若狭町の皆様に少し早いクリスマスプレゼントです。

12月5日に福井県パレア若狭で開催の「渡辺徹 音楽つき朗読会〜石石(らく)と星のMusic Stories〜」では『くもとりやまのイノシシびょういん』(2021年福音館書店)と『うたのすきなかえるくん』(紙芝居版1992年全国心身障害児福祉財団)が朗読されますが、それに合わせて展示会(無料)が行われます。

「だるまちゃん」シリーズや「からす」のお話など17冊の本から41枚の絵が飾られます。雪の季節にちなみ、なつかしい光景の『ゆきのひ』『マトリョーシカちゃん』や『サン・サン・サンタ ひみつきち』もありますし、豊な自然に恵まれている若狭をおもわせる『コウノトリのコウちゃん』や『おたまじゃくしのしょうがっこう』も並びます。

あわただしい師走ですが、間近でゆっくり、かこ作品をお楽しみください。町外の方のご入場もできますのでお出かけください。

この催しについては2021年11月26日福井新聞でも報じられました。

パレア若狭

八王子市夢美術館で再開催

コロナ禍のため2020年2月に会期途中で中止となってしまった八王子市夢美術館での巡回展が2021年12月3日より2022年1月23日まで再開催されます。
中止で多くの皆様のご期待に応えられず甚だ残念でしたが、この度、再び同じ内容での展示を致します。是非お出かけください。

かこさとしの世界展 夢美術館

「かこさとしの世界」展

だるまちゃんもからすのパンやさんも大集合!

深田久弥没後50年記念展「山があるから」

「日本百名山」、山登りの趣味がなくても聞いたことがあるこの言葉は山にまつわる作品を残した深田久弥の著書『日本百名山』に由来するそうです。そして今年はその深田久弥没後50年にあたるということで、記念展「山があるから」が福井県立ふるさと文学館で開催されています。(2022年1月23日まで)

かこ作品も少しですが展示されています。
福井で生まれた、かこが最初に目にしたのは越前市にある村国山や日野山でした。『未来のだるまちゃんへ』(2016年文春文庫)には、」書斎で仕事をする姿の写真とともに、かこが描いた思い出の山を背景に歩む自身と兄姉の姿が描かれています。

山といえば日本人にとっては富士山を抜きにして語ることはできません。『富士山大ばくはつ』(1999年小峰書店)の今後の爆発を予想した絵の迫力に圧倒されそうです。怖がらせるためではなく、その時に備えるべきという強いメッセージに他なりません。

『山を作ったもの」やまをこわしたもの』(2005年農文教)は、小さい読者のために「特に地球の高い所、山岳や高原ができたことや、それから後、どのように変化しているかをのべ」ています。「自然のきまり、法則というのを知っていただければと願って」かいた、と「あとがき」にあります。

様々な虫に遭遇し、冒険に満ちたありたちの山登りをスリリングにそして痛快に描いている絵本『あかいありのぼうけんえんそく』(2014年偕成社)も合わせて紹介されています。

冬山は、気軽に行けるものではありませんが、文学館で山に出会うのはいかがでしょうか。

本展示会について、2021年11月9日の福井新聞で紹介されました。

2021年8月18日NHK「ラジオ深夜便」で朗読され好評だった『くもとり山のイノシシびょういん 7つのおはなし』(2021年福音館書店)を毎月1作品づつお聞きいただけるようになりました。

このお話は、読み聞かせのために作られたもので、月刊誌「母の友」(福音館)に掲載され、かこさとしの挿絵に加え、孫の中島加名が新たに描いたものと合わせて単行本として刊行されました。

2021年11月は「ポンちゃんのポンポ」。思わずクスッと笑ってしまうかわいいお話をどうぞお楽しみください。

くもとりやまのイノシシびょういん

言葉の宝箱〜コトバコ〜15:30から16:00

新蕎麦の季節です。千葉県市川市のFM放送で『からすのそばやさん』(2013年偕成社)が朗読されます。
そばだけでなく、うどん、ラーメン、パスタもメニューに並ぶ『からすのそばやさん』。想像しただけでもお腹が空いてきそうですが、絵本の絵も是非ご覧ください。

市川市のお近くの方、お聴きください。

2021年11月2日発売MOE12 月号はアイヌに関わる作品特集ということで、『青いヌプキナの沼』を紹介。

表紙には、ヌプキナ(スズラン)を手にする妹と兄。二人の厳しい眼差しは一体何を訴えているのでしょうか。
アイヌの歴史を知るきっかけにもなる、心を打つ物語、大人にもおすすめです。

文・松岡享子氏 2021年秋の文化功労者に

『とこちゃんはどこ』の「とこちゃん」はこの赤い帽子の子です。かこさとしの絵でおなじみのこの本ですが、文章はかこではなく、この度文化功労者に選ばれた松岡享子氏です。

この本が出版されたのは、今から遡ること半世紀以上前のこと、たくさん描かれている画面の中から「とこちゃん」を探すという絵本は、いわば先駆け的なものでした。その後、主人公や何かを画面から探す絵本が日本でも海外でも多く作られ人気を得るようになりました。

1970年に「こどものとも169号」として出版された時の折り込み付録の薄い冊子(上)には執筆者紹介があり、若き日の松岡氏とかこの顔写真も目にすることができます。

その冊子に松岡氏は「見るたのしさ 見つけるたのしさ」と題して寄稿されています。一部をご紹介します。

(引用はじめ)
とこちゃんをさがすたのしさが、第一ですが、とこちゃんが見つかったあとでも、みることろはたくさんあるはずです。加古さんが、そのように、絵をかいてくださいましたから。あまり先を急がず、それぞれの場面で、たっぷり時間をかけて、道草をくい、あれこれながめて、あそんでくださればと思います。
(引用おわり)
(冊子の文は縦書きです)

どうか皆様も、道草しながら『とこちゃんはどこ』をお楽しみください。

松岡先生、おめでとうございます。