お知らせ

2024年3月18日に『かこさとし童話集』全10巻が出版されました。

加古が亡くなる1か月半前に編集者さんに託した膨大な手書き原稿をまとめたものですが、その順番などは加古による計画書がありそれに基づいてこの10巻となりました。

その経緯や背景、童話集に収められたお話にまつわる鈴木万里のインタビューをお読みください。

童話集についてのインタビュー

以下では童話集の編集にあたった偕成社・千葉美香さんとのオンライン対談をご覧いただけます。

童話集についてのオンライン対談

聞き逃された方は以下のページからお聴きいただけます。(【にっぽん列島夕方ラジオ】はま⭐︎キラ!の「このページで再生」をクリックしてお聴きください。)
2024年4月17日(水)午後5:55配信終了です。

はま⭐︎キラ!聞き逃し

4月12日(金)午前11:00〜午前11:50(50分) FM横浜で再放送

同内容を4月12日(金)午前11:00〜午前11:50「はま☆キラ!」(NHK FM・横浜)で再放送します。同エリア内の方は是非どうぞ。
   

未発表原稿「くらげのパポちゃん」

原稿発見のニュースが報じられ話題の「くらげのパポちゃん」をめぐって、「元軍国少年の悔恨」の見出しで加古が書き残した物語について、加古の顔写真、原稿の写真と共に鈴木万里のインタビューを交え詳しくご紹介いただきました。

246話収めた「童話集」全10巻完結

合わせて、2024年3月に全10巻が完結した「童話集」についても1巻の書影と「書籍化されていなかった作品が7割以上を占める」と説明するなど紙面を大きく使って掲載されました。

加古が川崎でセツルメント(ボランティア)活動をしていた1952年から70年まで、紙芝居をしたり運動会をしたのが古市場にある通称「三角ひろば」(古市場第2公園)でした。三角公園と呼んでいた記憶もあります。

この公園が整備されたのは1951年で、その翌年からこの公園の近くに加古は小さな木造の家を借り活動の拠点としました。なにしろ狭い借家でしたので、この公園はその庭代わり。天気が良い時にはここで子どもたちと過ごすことが多かったそうです。

それを記念して公園に紹介プレートが設置され、除幕式が行われました。「小さな木の看板でも良いから、セツルメント活動の地と記すものが立てられたら」と80代の終わりに訪れた時に語っていた加古の願いが、川崎市幸区のご尽力でかないました。きっと加古も喜んでいることでしょう。

下の絵は、川崎でセツルメント活動をしていた頃の加古自身を描いた古いイラストです。


ニュースは以下でどうぞ。

川崎 三角ひろば

見逃し配信があります。概ね4月17日午前中いっぱいはご覧いただけます。以下からどうぞ。

公園に紹介プレート NHKお昼のニュース(関東)

公園に紹介プレート NHK関東・甲信越のニュース

NHKラジオ第1で全国の皆様に、横浜局からの生放送スタジオトーク「絵本作家 かこさとしの世界」が放送されます。

(1)【にっぽん列島夕方ラジオ】はま☆キラ!(NHKラジオ第1・東京)
4月10日(水)午後5:05〜午後5:55(50分)
夕方のお忙しい時間帯ですが、ぜひお聴きください。詳しくは以下で。

4月10日 スタジオトーク

なお、同内容を4月12日(金)にFM横浜からも放送されます。
(2)はま☆キラ!(NHK FM・横浜)
   4月12日(金)午前11:00〜午前11:50(50分)

スタジオトーク(FM横浜)

オンライン対談第13回のゲストはフリーライター瀧晴巳さんです。

14回にわたり数十時間加古が語ったことを書き起こして『未来のだるまちゃんへ』としてまとめてくださったのが瀧さんです。今回の対談では、その内容を軸に、加古が本書を通してお伝えしたかったのは、どんなことだったのか、その意義を探ってまいります。

その中で話題となった『どろぼうがっこう』(1973年偕成社)と『秋』(2021年講談社)の元になった手描きの紙芝居もご覧いただけます。

お申込みは以下で。

オンライン対談第13回

かこさとし童話集第9・10巻世界のおはなしその1、その2が出版され、これで全10巻が刊行となります。

シックな色合いのカバーがかけられたこの2巻には、古今東西の様々な地域のお話、アイヌの人々に伝わるお話や琉球の物語もあります。

9巻の表紙の絵はこの童話集のために書き下ろした「メン鶏と三羽のひよこ」という苗族の古話の挿絵です。

10巻の表紙絵は「ウクライナ民話 おちていたてぶくろ」という加古が1956年セツルメント(ボランティア)活動で子どもたちに見せていた手描き紙芝居からです。

どうぞお楽しみください。

2024年4月21日(日)に、「かこさとしの紙芝居に迫る」と題して以下のような催しがあります。

第1部 「かこさとしの手描き紙芝居」について鈴木万里による講演
第2部 紙芝居の実演
第3部 長野ヒデ子さんと鈴木万里の対談「私たちがうけつぐことは⋯」

日時: 2024年4月21日(日) 12:00〜15:35 開場は11時
会場:横浜市社会福祉センターホール(桜木町駅前)
参加費:1,500円 (同伴の小学生は無料)
定員:180名先着順(ホール定員300名)

お申し込み・お問い合わせ 紙芝居文化推進協議会 080−5504−6168(9−16時)
詳細は以下で。

紙芝居4月21日

「かこさとしは子どもに見せていた紙芝居から絵本を書くようになった」と言われることがあります。しかし、加古は自分の作品を見せたくて紙芝居を作ったのではなかったのです。
ではいったい何のために、紙芝居を作ったのでしょうか。それをみなさんとご一緒に探ってまいります。」
冒頭の水色のチラシより。

拙著(上)や『かこさとし童話集』(下)にも登場するお話の元になった手描きの紙芝居を加古の前半生とともにご紹介いたします。