お知らせ

2024年11月2日毎日新聞【なつかしい一冊】コーナーで紹介されました。

川が高い山に端を発して、小さな流れがやがて岩を削り、森林を抜け平野を潤し、町中の流れて広い海に注ぎ込むまでを俯瞰するこの本には、水の流れ、それぞれの流域で暮らす人々の生活、それを支える、ダムで発電された電気の流れが送電線通って多く町や工場にまで届けられるまでを描いています。

材木を運ぶトロッコ、牧場、川原で遊ぶ子どもや川にかかる橋。地形や建物が表紙の地図で描かれていますが、これは加古自身が本の絵の内容にあうよう正確にかいたものです。

この本の出版当時は公害問題で多くの河川が汚水で色が変わるほどでした。初版発行から半世紀以上を経て、ようやく川本来の姿に戻ったため、2016年のこの全てのページをつなげた『絵巻じたてひろがるえほん かわ』が出版されたのを機に、『かわ』のp24の文言「まちの ごみや きたない みずが ながれこんで、かわは すっかりよごれてしまいました。」を削除しました。

是非この絵本を読みながら、川に沿った小さな旅をお楽しみください。