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福音館の月刊絵本「かがくのとも」から生まれた、初めての科学展

2019年は「かがくのとも」が創刊されて50周年。しぜん、からだ、たべもの、のりもの、の4つの切り口から「科学」の楽しさ伝える展示会が開催中です。
かこさとし関連では、『わたしもいれて!』と『あなたのいえ わたしのいえ』について、かこ自身の言葉がパネル展示されています。詳しくは、以下をご覧ください。

福音館

福岡伸一さんによる展示会の基調講演については以下をご覧下さい

基調講演

以下では、福音館書店編集部さんがインタビューでお話ししています。

加古里子さんの、やさしさ。

かこさとしの後半生は海の見える地で過ごしました。まだサラリーマンと絵本の仕事の両方をしていた頃には、夏になると会社の若者が海に遊びがてら来られたものでした。芋を洗うがごとく混み合った湘南の海の写真が夏の新聞紙面を飾った昭和40年代のことです。

今では、それほど混むことはないものの様々な国の方が海を満喫されています。楽しそうに過ごす様子は、『とこちゃんはどこ』(1970年福音館書店)の海の場面そのままです。この場面は、越前市にある、ふるさと絵本館に大きなパネルになって飾ってあります。

「とこちゃん」は好奇心いっぱいの男の子で、お母さんやお父さんと一緒に出かけては、いつの間にか人混みの中に消えてしまい、家族はとこちゃんを探しまわることになります。興味のある所に足が向いてしまうのは、子どもにとって自然なことなのですが、動物園、お祭り、デパート、、、。デパートの場面は、下絵とともに全国巡回展・京都会場(大丸ミュージアム)でもご覧いただけますのでお楽しみに。(2019年10月30日から11月18日、会期中無休)

絵本作家のなかやみわさんは、絵本作りを始めた頃、仕事で一緒になった、かこに『とこちゃんはどこ』の本にサインと似顔絵を描いてもらい、以来、仕事場の書棚に大事に保管されていると2019年8月12日の読売新聞の記事・たからもの「色あせない絵本の手本」にありました。「群衆を表現する時は、一人ひとりの表情や動きまで丁寧に描く」点もお手本にされたそうです。

『とこちゃんはどこ』の表紙は遊ぶ子どもたち。いくら暑いとはいえ、こんな風に外遊びをあまりしなくなってしまった子どもたちのことが気がかりです。

長女と編集者・松居直さんの娘

2019年7月15日、小松にある「空とこども絵本館」でかこさとしを世に送りだした福音館書店の名編集長(当時)の松居直氏のご長女で児童文学者の小風さちさんと鈴木万里の対談が開催されました。

前日にNHK「日曜美術館」加古特集の再放送が放映されたこともあり、予想をはるかに超える二百人以上の方々が所狭しと座られ熱心にお話を聴いてくださいました。


デビューのきっかけなった、一枚の絵「平和のおどり」をめぐる不思議なご縁で絵本を書くようになった経緯や『かわ』や『だるまちゃんとてんぐちゃん』が出版されるまでの著者と編集者とのやりとりを資料を見ながら追い、絵本作りに生涯をかけた、かこさとしと影で支え続けた松居氏の熱意にしばし思いをはせました。

県外からの方、20年以上前にかこさとしの講演を聴いたことがある、読み語りをしているなど対談後も皆様とお話させていただきました。

会場となった「空とこども絵本館」は松居氏から寄贈された貴重な絵本や書籍を所蔵し、その一部を公開しています。加古が自ら描いた「かこさとしフェア」のポスターやこの館がオープンした際に贈った「色紙」など、ここでしか見ることができないものもあり、興味深く拝見して後ろ髪引かれる思いで小松を後にしました。

写真は、かこさとしのデビュー作『だむのおじさんたち』(1959年福音館書店)
対談の様子は、上記タイトルで記事として掲載されました。以下でご覧ください。

https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20190717/CK2019071702000071.html

プラスチック問題で、紙が見直されています。1枚の紙がお皿になったり、遊び道具になったり。新聞紙は帽子やスリッパ、毛布の代わりにもなり、梅雨の時期は湿気を取るのに大活躍です。
紙に焦点を当てた雑誌、『ぺぱぷんたす』3号(2019年7月15日発売 ・小学館)では、かこの得意な使い古しの紙で遊べる楽しい遊びを掲載しています。

お手製、テイッシュペーパーの空き箱を使ったミニ紙芝居台もあります。紙芝居といえば、かこのふるさと越前市では紙芝居コンクールを毎年開催しています。2020年と2021年夏には、「全国紙芝居まつり」も開催の予定で様々な準備が進んでいると福井新聞(2019年7月6日)に報じられています。

デジタルの時代だからこそ、生の声に耳を傾け静止画を見る贅沢な時間を年齢問わず楽しんでいただけたらと思うこの頃です。

(写真は紙芝居から生まれた絵本、『あおいめ くろいめ ちゃいろのめ』『どろぼうがっこう』『あかいありと くろいあり』(いずれも偕成社)

福井新聞の記事は以下でどうぞ。

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/889553

藤沢市南図書館がODAKYU 湘南GATE(小田急湘南ゲート)6階に移転してサービスを開始するのを機に、かこさとし絵本の複製原画を飾らせていただくことになりました。(月曜日休館)

初夏の草花を背景に物語がすすむ『だるまちゃんとてんじん』や『からすのパンやさん』『からすのおかしやさん』を展示しています。

また、市役所1階ホールでは『からたちばやしてんとうむし』のこの季節にぴったりな場面が展示されています。この題名にある「からたちばやし」は、かこが藤沢に移り住んだ50年余り前、自宅近くにあった、からたちの生垣から名付けたものです。今ではその垣根もすっかり消えてしまいましたが、その場所を通るたびに、このことを思い出します。

お近くにお出かけの際にご覧いただけたら幸いです。

新図書館に関しては、2019年7月3日読売新聞・神奈川「藤沢の商業施設に図書館 かこさとしさん作品の書棚も」と報じられました。また、2019年7月15日、東京新聞にも以下のように掲載されました。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201907/CK2019071502000137.html

父の話をしましょうか ~「かこさん」と「松居さん」~

かこさとしのデビュー作『だむのおじさんたち』(1959年福音館書店)は当時の福音館書店編集長・松居直さんによって世に出ることとなりました。松居さんとの運命的な出会いによって、かこはその後「だるまちゃん」シリーズや『かわ』などの科学絵本、そして『日本伝承の遊び読本』と言った遊びの本を刊行する機会を得、かこが亡くなるまでその深交は続きました。

かこは松居さんと同じ年の生まれでした。松居さんのご息女で絵本作家の小風さちさんと鈴木万里の対談を催します。申し込み不要・参加費無料。場所は松居さんからの寄贈本コレクションを収蔵する、小松市の空とこども絵本館です。
詳しくは以下をご覧下さい。

https://www.city.komatsu.lg.jp/kosodate_kyoiku/8724.html

2019年7月7日 中日新聞:娘語る父の背中と絵本 小松で15日 「かこさんと松居さん」

https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20190707/CK2019070702000241.html

2019年7月22日午後2時〜3時30分 「かこさとしの創作の原点」岐阜市ハートフルスクエアーGにて

2019年6月26日、岐阜新聞に掲載されたように、上記日程で、かこさとしの長女が講演をします。

定員100名で、受講料300円。
申し込みは往復はがきで(7月10日必着)、岐阜市生涯学習センターに申し込みください。
電話058ー268ー1050

神奈川県 平塚市美術館ミュージアムホール/入場無料 ー えのしま・ふじさわポータルサイト

一日中かこさとしの紙芝居を楽しめるイベントが開催されます。

午前中は長野ヒデ子さんによる講演「加古さんの原点は紙芝居」、午後は紙芝居の会のメンバーが加古の紙芝居11作品を上演します。大人もこどももお集まりください。

上は、そのうちの一作『てんもくやまのおかよちゃん』(童心社)です。語り絵本『せんだんよもぎ』(1979年偕成社)の紙芝居版で、山梨県の天目山付近に伝わるお話を元に加古が創作したものです。七夕の日の理不尽な出来事が私たちの胸を打ちます。

https://www.enopo.jp/component/jem/event/7861-2019-05-19-02-20-20.html19