編集室より

「ん」の話

投稿日時 2026/01/16

「ご幸運に恵まれますように!」の願いを込めて「ん」についてです。

しりとり遊びでは「ん」で終わる言葉に注意して遊ぶわけですが、意外と多いものです。いっぽう、「ん」で始まる言葉はそうそう簡単に思いつきません。

ところが、昭和時代の子どもたちが楽しんだ絵描き遊びでは、この「ん」から始まるものがあるのです。それを面白く感じた加古が、なんと絵本の題名にしてしまったのが『んちゃんがまめたべてのあそび』(農文協)で、現在は『遊びの大事典大宇宙編』としてまとめられています。

ご存知のように絵描き遊びでは直線や丸などの線がきや数字、へのへの・・・のようにひらがなも活用しますから、「ん」もこどもたちにとっては使わない手はない、ということなのでしょう。語尾の「ん」も含め、ここぞとばかり見事に「ん」を活用しているのはあっぱれです。

『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』(2019年講談社)には、次のようにあります。

(引用はじめ)
こどもたちのことばの習得は「あいうえお」の順序ではなく、半濁音やマ行の方が先となる。
(引用おわり)

したがって、いわゆるあいうえおと濁音、半濁音の71音で始まる言葉に絵が添えられているのですが、「ん」は次のようです。

五十音図最後の「ん」ですが、カルタではどうなっているでしょうか。
「かこさとし おはなしのほん かるた」(偕成社)では

「とんぼ あめんぼ てんとむし すいれん にんじん あかだいこん」と文章ではなく「ん」がつく言葉が並びますが、残念ながら「ん」で始まる言葉はありません。

『だるまちゃんかるた』(福音館書店)はこうです。
(引用はじめ)
ん、なんだ 
ん、ん、わかった
んとこしょ
(引用おわり)

どの一音もそうですが、「ん」」もその調子や音の長さ、上げ下げでさまざまな感情を伝えられます。「ん」に注目して絵描き遊びやカルタをどうぞお楽しみください。