編集室より

武生中央公園は今回のリニューアル前は市民の公園として長い間愛されてきました。そういった越前市のセントラル公園として欠かせないものが園内にはいろいろあります。

越前市は1500年前に国府が設けられていた歴史ある町です。古くは6世紀初めに即位した継体天皇の出身の地とされ、紫式部や前田利家といった歴史上の人物、天皇昭和の料理を担当した秋山徳蔵やいわさきちひろさんなど越前市にゆかりのある14人を紹介するモニュメントが園内に設置されています。

下は、幕末に、地元の教育、文化、産業の発展に尽くした松井耕雪を紹介するもの。モニュメントの銀鼠色のタイルは越前瓦の色あいで、鉄結晶によるものだそうです。寒冷地でも凍らず割れにくく滑らない特徴があり、園内の案内板もこの色調に合わせています。

越前市の地形・地質を示すものも「地球生命の歴史」(下の写真)紹介の最後にご覧いただけます。こういった地勢・自然と歴史によって培われた伝統文化である越前和紙に欠かせない植物ミツマタやコウゾも植えてあります。

これは、おなじみコシヒカリ。イチベエ沼の脇に少しですが植えられています。本当の田んぼではないので実り具合は良くないのですが、福井県は美味しいお米として有名なコシヒカリ発祥の地なのです。