2020/05/03
『あきえちゃんのいえ ジロのいえ』(1985年 童心社)
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お家にいよう!
そんなメッセージを込め、かこ作品の中から「いえ」をテーマにした絵本のあとがきをご紹介してきましたが、これが最終回です。
絶版になっているこの本が出版されたのは1985年、マイホームを持つのがサラリーマンの夢だった頃です。かこさとしがセツルメント活動をしていた川崎から終の住処となった藤沢に転居してきたのは1980年のことでした。そのお祝いに勤めていた会社の方から芝犬の子犬をいただき、犬小屋を手作りしました。
この本では、あきえちゃん一家が都会から郊外の家に引っ越し、おばあちゃんも一緒にくらすことになります。そして仔犬のジロも加わります。
家にいる時間が長い今、かこの「あとがき」にどんな感想をもたれるでしょうか。
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あとがき
(引用はじめ)
「衣・食・住」とか「家はわが城」といわれるように、家は人の生活にとても大切な所です。そのため私は家についての本を何度か書いてきましたが、もう一度この大切な家を新しい見方でとりあげてみました。
それは衣と食は充分ゆきわたっているものの今の日本で、最もおくれ貧しい状態におかれているのが、「住」であるからです。しかもただ広ければとか便利であればよいのではない重要な点を、ぜひしっかり考えてほしかったからです。 かこさとし
(引用おわり)
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どうか皆様お大事に。
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