『あんただれさ どこさのあそび』(1992年農文協)
投稿日時 2020/08/15
かこさとし あそびの大惑星8
かこさとしは遊びの本全10巻、3シリーズを出版しています。あそびの大宇宙全10巻、あそびの大惑星全10巻、そしてあそびの大星雲10巻です。
これはそのうちの一冊で世界中の遊びを紹介しています。タイトルは、ボールをつきながら歌う🎵「あんたがた どこさ 肥後さ 肥後どこさ」からつけられたようです。
副題【遊びの歌劇舞踏会】とあるように、パラリンピックの競技種目にもなっているボッチャー(本文の表記)やモルジブのたねとりごっこ(下)、ニューギニアのあやとりなど珍しい数々の遊びと子どもが参加するお祭りなど楽しさあふれる47ページですが、あとがきは辛口です。かこの思いをお読みください。
あとがき
人類の政治家や経済学者に
(引用はじめ)
地球人は多くの国・民族に分かれていますが、30億年前地球に生まれた生命が進化し、4百万年前現れた人類祖先の皆一族といえましょう。その後の居住条件や食性が、変化と多様をもたらしたのは、すばらしい事です。胎乳児期はもちろん幼少期の子どもは、基本的に全世界同じ経緯をたどる事を思えば、国や民族間の対立抗争は悲しいより暗愚な事です。この本はそうした大きな喜びと、政治家や経済関係者への責任告発をこめてつくりました。
(引用おわり)