編集室より

春にサクラを語らずに過ごすことができないのが日本です。というわけで、サクラについて書かれている「あとがき」を『こどもの行事しぜんと生活 4がつのまき』からお届けします。

サクラは4月、4月はさくら月

(引用はじめ)
4月はサクラの季節です。南北に長い日本列島ですから、3月から5月にかけてサクラが咲きますが、中心はやはり4月です。

古代に「花」といえばウメでしたが、平安時代からサクラとなりました。また昔は、4月はウノハナのさく月と言う意味で「卯月」と言いましたが、それは旧暦のことで、いまの4月はサクラの季節です。

サクラは暖かい日が続くと、ニ、三日でいっせいに花が開き、10日ほどたつと、すべての花びらがちりおちてしまいます。そのため人びとはお花見に出かけてサクラの下で食事をしたり、詩歌をつくったりします。

人間は植物から食物や実用品などを得ていますが、サクラにみるように、美の感性や文化にも大きな恵みを得ているのです。
(引用おわり)
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