2025年11月21日福井新聞「伝統工芸品 これならうちの子も!」で越前和紙を紹介
投稿日時 2025/11/27
かこさとしの生まれ故郷越前市には多くの伝統工芸が現在まで脈々と受け継がれていますが、令和の時代の現在は、時代にあった新しい工夫も加えられています。
紫式部の時代に珍重された越前和紙もその例外ではありません。五十嵐製紙さんでは和紙を使った「だるまちゃん」うちわなども作っていただいていますが、5年前に廃棄される野菜や果物の皮を活用したフードペーパーを開発、ノートなどこどもたちが使う製品となっています。
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そのきっかけとなったのは当時小学生だったお子さんの自由研究だったそうです。
実は五十嵐製紙さんをお訪ねした際に、その研究をまとめたものを見せていただいたことがあります。たくさんの種類の野菜や果物の皮などを混ぜる割合を変えて根気強く調べことがわかり、その熱心さに驚きました。
お手元に『かこさとし童話集』(偕成社)がありましたら表紙を開けてご覧ください。普通は遊び紙と言われ何も印刷されないのですが、「かこさとし童話集」の文字が印刷された紙が、フードペーパーです。童話集ではネギとゴボウの2種類を使用、巻末にどちらを使用しているか書いてあります。
加古が米寿のお祝いとして2014年、全国の図書館に寄贈した『矢村のヤ助』にも越前和紙が使われています。図書館で手に取っていただけたら幸いです。
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