編集室より

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とてつもなく「大きなもの」

投稿日時 2024/11/15

「大きなもの」と聞いて何を連想されますか。

『ピラミッド』、『万里の長城』、『ならの大仏さま』⋯いずれも加古作品になっていますが、2024年11月16日の福井新聞「越山若水」では、その冒頭で加古のデビュー作『だむのおじさんたち』(1959年福音館書店)を紹介しています。

今からさかのぼること65年前、まだ戦後の復興途中にあった日本では電力の供給が追いつかず夕方になると停電が起きたりしていました。当時福音館の編集長であった松居直さんに「時代にふさわしい大きなテーマ」の絵本をかいてほしいと言われてかいたのが、水力発電のため次々と建設されていたダムについてでした。

その後、読者さんからのお手紙をきっかけに、国際協力でインドネシアに建設されたチラタダムを取材して『ダムをつくったお父さんたち』(1988年偕成社)を出版することとなりました。

この福井新聞ではじめて知ったのですが、福井県では足羽ダムが5年後の完成を目指し建設中だそうです。そのスケールの大きさに圧倒されたと記事を書いた方の感想がありました。加古が存命だったら、出かけて行って3冊目のダム絵本に挑戦したかもしれません⋯

加古の2冊のダム絵本については当サイトに詳しい記載があります。

2冊のダム絵本

ダムをつくったお父さんたち あとがき

おにごっこは子ども遊びの代名詞。様々な遊び方があり、それを伝えている『いろいろ おにあそび』(1999年福音館書店)が紹介されました。

いろいろ おにあそび

この本については当サイトでも、かこさとし自身によるこの本と鬼遊びについての解説をご紹介しております。

2018年 編集室より『いろいろ おにあそび』

2024年4月末に越前市ふるさと絵本館11周年を祝うイベントが開催されました。新幹線福井延伸を記念し展示テーマとも関係する『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』の劇を園児さんたちが上演しました。

絵本館11周年 『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』

偕成社より2023年秋から2024年春にかけて全10巻が出版された『かこさとし童話集』。その扉に使われたフードペーパーという廃棄する野菜を漉き込んだ和紙を制作した越前市の五十嵐製紙さんに御礼にうかがいました。その時の様子が、こしの都ネットワーク(ケーブルテレビ)で放映されました。

越前市和紙の里訪問 フードペーパー

およそ2ヶ月毎にかけかえている藤沢市内の図書館と本庁舎1階ロビーの絵が新しいものになりました。

本庁舎には季節の草花を手にした『だるまちゃんとてんじんちゃん』たち。

図書館には虫歯予防にちなんだ絵やこの季節らしいカラタチの花とてんとう虫の絵です。
『こどもの行事 しぜんと生活』の季節感あふれる表紙は大人の皆さまにも好評です。

かこさとしの故郷、福井県の福井新聞の一面に毎日掲載されるコラム「越山若水」は4月30日は図書館の日と紹介し、それに続く5月は「図書館振興の月」でかこさとしやその編集に関わった松居直さんのことを例に「物語から想像力を広げる時間を」と結んでいる。

展示については以下でどうぞ。

藤沢市民図書館 展示

5月12日まで「こどもの読書週間」です。

かこさとし『ほんはまっています のぞんでいます』をご紹介いただきました。
この本が最初に出版されたのは1985年、2017年に復刊復刊ドットコムから復刊されました。
あとがきにもあるように「学年がすすみ、年齢が大きくなるにしたがい、だんだん本を読まなくしまうのです。」

絵本を卒業したこどもさんたちが読める本、そんな思いもこめて刊行されたのが『かこさとし童話集全10巻』(2023ー24年偕成社)でもあります。

この絵本の題名の通りです。ぜひこの期間に絵本や本を手に取っていただけたらと思います。

こども読書週間 ほんはまっています

(新江ノ島水族館で取材中の様子。実際にはくらげのために暗くしてあります。)

2023年12月にNHKニュースで放映され大きな反響をいただいた「くらげのパポちゃん」が出版されることになりました。来春の出版を目指して進行中です。ご期待ください。

くらげのパポちゃん 出版

くらげのパポちゃん出版決定

くらげのパポちゃん出版

聞き逃した方は以下のページからお聴きいただけます。(【にっぽん列島夕方ラジオ】はま⭐︎キラ!の「このページで再生」をクリックしてお聴きください。)

はま⭐︎キラ!

2024年3月31日は加古の生誕98周年ということで、以下2つのニュースとして取り上げていただきました。

1つは、『だるまちゃん・りんごんちゃん』(2003年/2013年瑞雲舎)のご縁がある、飯田市・図書館です。

飯田市図書館 『だるまちゃん・りんごんちゃん』

もう1つは高知県にある「ゆすはら雲上の図書館」が、今日の一冊として『かこさとし あそびの大事典大宇宙編』(2015年農文協)を紹介してくださいました。

あそびの大事典

半世紀暮らした藤沢の図書館へ「地元の方にもぜひ」

2024年1月に加古が晩年の48年間暮らした藤沢市の4図書館に童話集を寄贈したことを詳しく報じていただきました。
1970年に藤沢に転居してから楽しみに富士山の姿を眺めていたこと、2017年年頭の「広報ふじさわ」の表紙(下)に絵を描いたことなど藤沢市にまつわることも紹介する紙面でした。

途中までですが以下でご覧ください。

朝日新聞 童話集寄贈