新刊情報
福音館の月刊誌「母の友」に登場する「一日一話」は、1953年から続いている大好評の特集だそうです。そんな中から「今の子どもたちに喜んでもらえるお話」を集めた第2弾が刊行されました。
全部で三十話を収録。加古里子(かこさとし)の「ポンちゃんのポンポ」もあります。もちろんこのお話は『くもとり山のイノシシびょういん』の第一話でもあります。
美味しいものが出てきたり、おやすみ前にもピッタリな、大人も子どもも楽しめるお話ばかりです。どうぞ楽しいひと時をお過ごしください。
2023年9月末にかこさとし童話集第1・2巻が偕成社より出版されました。
全10巻シリーズのご紹介と特に最初の2巻について、編集者の千葉美香さんと鈴木万里がオンライン対談でこの童話集誕生の経緯や注目していただき点などについてたっぷりご案内致します。およそ40分間です。
以下からご視聴ください。
オンライン対談第6回 童話集刊行
かこさとしの生まれ故郷・福井県越前市で生育されている天然記念物コウノトリをモチーフに豊かな環境を守り、コウノトリとともに暮らす子どもたちや人々を情緒豊かに温かな視線で描くフィクション。舞台となった地域にとどまらず人間と生き物の共生、地球規模での環境について考える入り口となります。
見返しには、日本・世界でのコウノトリについても書かれています。
あとがきをご紹介します。
あとがき
(引用はじめ)
コウノトリは、白と黒のつばさをひろげ、赤く長いあしをそろえて飛ぶすがたがとてもきれいです。水辺の魚や虫、カエルなどをえさにする、人なつこい大型の鳥です。それで日本でも海外でも、幸せや赤ちゃんを連れてくる鳥として、親しまれてきました。
しかし、自然がうしなわれ、えさが少なくなったため、住むのにてきさないところが増えて、世界中のでコウノトリの数が少なくなりました。コウノトリが住めるようなよい場所にしようと兵庫県豊岡市、福井県越前市の白山・坂口地区などでは、熱心な努力がおこなわれています。
この絵本は、コウノトリが飛んできて住みたくなるようなところは、人間の生活にもよい自然と環境なので、そうしたよい状況を守り、地球の生物がともに楽しく平和にくらせるようにとのねがいをこめて、つくりました。
もし読者のみなさんに時間がありましたら上記の地区の方々努力されているようすをみていただきたいと思います。
(引用おわり)
尚、全ての漢字にはふりがながありますが、ここでは省いています。
1