出版情報

「だるまちゃんとてんぐちゃん」と「だるまちゃんとかみなりちゃん」(福音館書店)がついに待望の大型絵本になって登場します。迫力ある大画面で大勢の皆さんと一緒にお話の世界には入ることができます。1ページの大きさは縦35センチ、横50センチ。読み聞かせの時に便利なテキストがついています。どうぞお楽しみください。

2014年6月に文藝春秋社より出版された単行本「未来のだるまちゃんへ」(写真左側)が、2016年12月1日、文春文庫として刊行されます。

2017年のだるまちゃん誕生50周年を記念して、白地にだるまちゃんのカバーと金色の帯です。
従来の内容に加え、中川李枝子さんの解説と加古による文庫版のあとがきも付加し、単行本のカバーとなっていた絵も最初のカラーページ部分に収められています。

10代の方も加古と同年代の方も、琴線に触れる言葉に出会えます。お手元に置いてお読みいただけたら、何かのヒントを見つけていただけたら幸いです。著者のあとがきにこめたメッセージをどうかお受け取りください。

本の帯には「人生をより豊かにするヒントがつまった、日本を代表する文化人14人の滋味あふれるエピソード」とあります。

新聞に掲載されたロングインタビュー「この人に聞きたい」シリーズを収録したもので加古のインタビューは2013年9月に掲載されたものです。

見出しに〈子どもたちに僕の償い〉〈子どもに弟子入り〉〈将来を見通す力〉とあるように、子どもさんへの思いを語る言葉は深く胸に響きます。

だるまちゃん絵本が誕生して2017年に50周年を迎えるのを記念して、だるまちゃんすごろくが発売されます。

表面は赤い枠の「おくにおもちゃのいろはすごろく」裏面は青い枠の「にっぽんぜんこく おくにおもちゃめぐり すごろく」です。たくさんのおもちゃとだるまちゃんのお友だちが登場、上がりでは、みんなが揃って賑やかです。サイコロやコマも付いているのですぐに遊べます。

全部ひらがななので遊びながら、いろはや県名もおぼえられます。

上の2枚は、すごろくが入っている箱の表面で、大きさ、厚みは「だるまちゃん」シリーズの本とほぼ同じです。あけてみましょう。
左側に「おくにおもちゃいろはすごろく」が見えています。
右側に大きさを比べるために「だるまちゃんとてんぐちゃん」の」の本を置いてみました。

ほうこうさん(香川)、おたかぽっぽ(山形)など、さまざまな地域にゆかりのおもちゃが登場します。どんな風に子どもたちが遊んだのか、どんな思いで子どもたちのためにつくらたのか、そんなことにも想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

さらに、広げていきます。

まだまだ広がります。

全体はこんなかんじです。四方を囲んで遊べるように、周囲の絵や文字、上がりの絵も配置されています。

「たべもののたび」や「むしばミュータンスのぼうけん」などの〈かこさとし からだの本〉10冊シリーズは1977年童心社から出版されて以来多くの皆様に読まれています。

このシリーズをもとに、すごろくがつくられました。おなじみの場面がすごろく盤面いっぱいに登場します。「むしばカード」を1番多くもらってしまったら最下位という、上がりの順番だけではない要素もあり楽しさがふえます。

裏面では、おはじきをはじいてあそぶ「むしばミュータンスをやっつけろ!」ゲームができ、サイコロ、コマ、おはじきなどは全てついています。

盤面サイズは716x1014ミリ

1962年福音館書店から出版され半世紀以上経た今でも人気の科学絵本「かわ」が、こどものとも60周年記念出版として絵巻仕立てで刊行されます。

上の写真はその表紙。どこかで見覚えのある図柄と思われた方もいらっしゃることでしょう。1962年版「かわ」の見返しが装いも新たに表紙になりました。

絵をゆっくり眺めて想像の翼を広げるもよし、文をじっくり味わっていただくもよし。両方の楽しみ方ができる仕掛けになっています。

新たなページも加わり7メートルに及ぶひとつながりの絵で、川の流れ、水力発電による電気の流れ、その流域に暮らす人びとの営みを読み取っていただけたらと願っております。

2016年9月10日発売予定。

尚、当サイト・編集室より〈作品によせて〉に、加古里子による各場面ごとの補足説明(1962年当時のもの)を3回にわけて掲載します。合わせてお読み下さい。

上からみると・・・蛇腹のようにひろがります。

大地のめぐみ土の力大作戦(小峰書店)

越前市ふるさと絵本館で展示中の本作を苦労して探していただいた方もいらしたとのこと、お待たせしてしまいました。

昨年のノーベル賞に輝いた大村智博士の研究は土壌の中の細菌についてでしたが、本書11ページには土の中にすむ生き物の中でも小さなもの、原生動物、藻類、カビ・菌類、そして細菌について描かれています。

10ページには、土中にすむ最大の生物モグラ、ネズミ、ミミズ、アリ・・・カブトムシやコガネムシなど馴染みのある虫も幼虫のときは土中でくらしています。

雨の前の土の匂いは私たち人間も動物であることを気づかせてくれます。この夏、足下の土について探ってみてはいかがでしょうか。驚きの事実が本書で明らかになり、土に対する見方がきっと変わります。

出発進行!里山トロッコ列車(偕成社)

一部の地域で品切れになっておりました5月の新刊「出発進行!里山トロッコ列車」も増刷できました。トロッコ列車、草花、科学に、歴史と興味を持っていただく点は様々なようですが、かこさとしが描く人と自然が見事に調和する里山の風景に誰もがほっとされ、ひきつけられる心に優しい本書です。

この本の出版にまつわるエピソードは、絵本ナビ「かこさとしさん90歳おめでとう 記念連載 かこさんを囲む人たちインタビュー第2回 偕成社 千葉美香さん」をご覧ください。

http://www.ehonnavi.net/style/156/3/

初版1983年(童心社)かこさとし しゃかいの本「こどものとうひょう おとなのせんきょ」が、復活ドットコムより8月22日に出版されることになりました。

みんなで使いたい広場ですが、子どもたちのしたいことは様々でケンカになってしまい、解決策を探ります。多数決で、みんなが納得できるのでしょうか。

本の最後では、子どもたちの心配は自分たちが決められず、大人たちによって決められてしまうことにあるのだ、と提示されます。

大人の方にも是非お読みいただきたい絵本です。
1983年版のあとがきを記します。

(引用はじめ)
どこでどう取り違えたのか、「民主主義」を少数派を排除黙殺する多数決処理法とか、「論議はさせても実利は渡さぬ」手段とだけ考えるおとながふえ、絶対多数党とか、「数の論理」とかがまかり通る世となってきました。
この本は、少数でもすぐれた考えや案を、狭い利害や自己中心になりやすい多数派が学び、反省する、最も大切な「民主主義の真髄」をとりもどしたいという願いでかいたものです。「民主主義のヌケガラ」と後世から笑われないために、私たち自身が反省したいと思っています。
(引用終わり)

以下の復刊ドットコムのサイトからご予約できます。

http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68325010