お知らせ

展示会情報

深田久弥没後50年記念展「山があるから」

「日本百名山」、山登りの趣味がなくても聞いたことがあるこの言葉は山にまつわる作品を残した深田久弥の著書『日本百名山』に由来するそうです。そして今年はその深田久弥没後50年にあたるということで、記念展「山があるから」が福井県立ふるさと文学館で開催されています。(2022年1月23日まで)

かこ作品も少しですが展示されています。
福井で生まれた、かこが最初に目にしたのは越前市にある村国山や日野山でした。『未来のだるまちゃんへ』(2016年文春文庫)には、」書斎で仕事をする姿の写真とともに、かこが描いた思い出の山を背景に歩む自身と兄姉の姿が描かれています。

山といえば日本人にとっては富士山を抜きにして語ることはできません。『富士山大ばくはつ』(1999年小峰書店)の今後の爆発を予想した絵の迫力に圧倒されそうです。怖がらせるためではなく、その時に備えるべきという強いメッセージに他なりません。

『山を作ったもの」やまをこわしたもの』(2005年農文教)は、小さい読者のために「特に地球の高い所、山岳や高原ができたことや、それから後、どのように変化しているかをのべ」ています。「自然のきまり、法則というのを知っていただければと願って」かいた、と「あとがき」にあります。

様々な虫に遭遇し、冒険に満ちたありたちの山登りをスリリングにそして痛快に描いている絵本『あかいありのぼうけんえんそく』(2014年偕成社)も合わせて紹介されています。

冬山は、気軽に行けるものではありませんが、文学館で山に出会うのはいかがでしょうか。

本展示会について、2021年11月9日の福井新聞で紹介されました。

福井・市川(千葉)・藤沢(神奈川)・豊岡(兵庫)で開催

この夏の展示会予定をお知らせいたします。

全国巡回展、次の開催地は福井県福井市ふるさと文学館です。ほぼ同時期にほかの3会場でも企画展が開催されます。展示されるものは会場により全て異なります。お馴染みの本の中からどの場面が登場するかはお楽しみです。

また、各開催地にちなんだ展示を企画しておりますので、初めて展示される絵もあり、それぞれに見応えがあります。ご期待ください。

詳細、また秋以降の展示会については改めてご案内致します。

☆「かこさとしの世界展 だるまちゃんも からすのパンやさんも 大集合!」
2021年7月16日(金)〜9月20日(月) 福井県ふるさと文学館

夏の展示会

☆「かこさとし展ーこどもは みらいに いきるひとー」
2021年7月17日(土)〜9月20日(月) 千葉県 市川市文学ミュージアム(詳細は以下でどうぞ)

市川市文学ミュージアム

☆「かこさとし絵本展 in 豊岡 〜絵本から再発見! 豊岡の魅力〜
2021年7月17日(土)〜9月26日(日) 兵庫県 豊岡市立美術館-伊藤清永記念館-

<a href="http://かこさとし絵本展in豊岡“>豊岡

☆「夏!かこさとし作品展」
2021年8月7日(土)〜8月29日(日) 神奈川県 藤沢市民ギャラリー
情報は以下でどうぞ。

藤沢市民ギャラリー

夏!かこさとし作品展

*上記4会場の展示会については2021年7月2日発売MOE8月号でもニュースコーナーで紹介されています。

科学や乗り物展示会でも

また、以下の展示会でもかこ作品が登場します。
☆「おいでよ!絵本ミュージアム」(福岡アジア美術館)
2021年7月15日〜8月22日

絵本ミュージアム からすのパンやさん

☆福音館書店「かがくのとも」から生まれた展覧会
あけてみよう かがくのとびら展 (大阪・ひらかたパーク、イベントホールI
2021年7月17日(土)~8月29日(日) ※7月21日(水)・28日(水)は休館日。

「かがくのとも」からうまれた展覧会

☆「つながる・つながれ! のりものえほん展」 (東京・町田市民文学館ことばらんど)
2021年7月31日(土)〜10月3日(日)

『地下鉄のできるまで』(1987年福音館書店)から初公開の場面を含めて5枚の絵を展示しています。

町田 つながる・つながれ のりものえほん展

盛岡市民文化ホール

2020年2月以来コロナ禍で中止となっておりました全国巡回展示会が再開されました。会場の盛岡市民文化ホールには岩手県や宮沢賢治など地元にゆかりのある作品を含むおよそ150点が展示されています。

「だるまちゃん」や「からすのパンやさん」一家のお話シリーズ、デビュー作の『だむのおじさんたち』、科学絵本の下絵に『なつのほし』『ふゆのほし』の原画も加わり、さまざまななジャンルの絵が並びます。

絵本の原画だけではなく、絵画作品もいろいろで、中学生時代の作品もご覧いただけます。どなたがいらしてもお気に入りの絵がきっと見つかる、そんな展示内容です。来年出版予定の幼年童話集『くもとり山のイノシシびょういん』も特別に一足早くお目見えです。

感染拡大予防にご協力いただきながらではありますが、しばし、かこさとしの世界を心ゆくまでお楽しみください。
2021年1月8日に岩手日報で、また12日には同社ジュニアウィークリーにも紹介記事が掲載されました。

展示会情報は以下でどうぞご覧ください。

盛岡 かこさとしの世界展

開幕 岩手日報2020年12月13日

12月28日 毎日新聞 絵本ができるプロセス感じて

盛岡市民文化ホールで開催中の「かこさとしの世界展」は年末年始は休館で2021年1月5日からご覧いただけます。原画をはじめ、加古の貴重な映像もご覧いただけます。ご家族皆様でお楽しみください。

岩手日報で3回にわたり本展示会に関しての記事が掲載されたほか、以下、毎日新聞でも紹介されました。以下でどうぞ。

毎日新聞 岩手

2021年の展示会

投稿日時 2021/01/01

2021年夏には全国巡回展のほか、各地で展示会が開催されます。

MOE2021年1月号でいち早くご案内しているように、
千葉県市川市文学ミュージアムで7月17日(土)〜9月20日(月)に「かこさとし展ーこどもはみらいにいきるひとー」が開催されます。『出発進行!里山トロッコ列車』の原画などをご覧いただける予定です。

他の会場の展示会については、順次、当公式サイトでご案内致します。ご期待ください。

盛岡市民文化ホール

2020年9月27日の岩手日報でもご案内が報じられましたが、2020年12月12日より2021年1月31日まで、盛岡市民文化ホールにて「かこさとしの世界」展が開催されます。

本年2月末に東京都八王子市夢美術館での展示会がコロナ禍により開催中にやむなく中止となり、その後の巡回が中止となっておりましたが、盛岡にて全国巡回展が再開となります。

これまでと同様、開催地にちなんだ特別展示の絵があります。地域の歴史、文化に関係するもの、かこが中学生時代に愛読していた宮沢賢治の故郷でもあり、初出のものやこれから出版されるものもご紹介いたします。ご期待ください。

以下にご案内があります

岩手日報

モエ

めんこいテレビ

この湯のみは『だいこん だんめん れんこん ざんねん』(1984年福音館書店)にえがかれているもので当時かこが使っていた湯のみの柄に似ています。

みなさんもご自分専用の湯のみをお持ちのことと思います。湯のみやご飯茶碗、お箸、マグカップなど個人専用の食器を属人器といい、これを持つ文化はアジアの一部に限られているそうです。

そんなことをテーマにした展示会「こだわりつまった わたしの湯のみ」展が福井県越前町の陶芸館で10月1日から始まります。福井県にゆかりのある三人の湯のみが展示され、かこのものもあります。自分で作ったものでなくても、その選択にはそれぞれの個性が感じられ興味深いものです。どうぞお出かけください。2020年12月13日までです。


詳しくは以下でどうぞ。

わたしの湯のみ

ゆのみ展

『こどもの行事 しぜんと生活5月のまき』にえがかれている湯のみ。

「おうちで!絵本ミュージアム」

例年は大勢のご来場をいただき賑わう福岡アジア美術館の「絵本ミュージアム」ですが、今年は新型コロナのためオンライン開催です。

お家からご参加いただける企画の1つが『からすのパンやさん』になったつもりで素敵なパンを考え絵に描いて送信すると、それが立体的に見える画像になるというものです。どんなパンが登場するでしょうか。

詳しくは以下の記事でどうぞ。

おうちで絵本ミュージアム

2020年9月11日、西日本新聞で紹介されました。

2020年9月24日『からすのぱんやさん』についての記事は以下で。

絵本ミュージアム からすのぱんやさん

〈企画展示・戦争の記憶 2020〉 こどもの本から見る戦争

『子どもたちへ、今こそ伝える戦争』

TOKYO2020が幻になったこの夏、大切なことを忘れてはなりません。戦争から3/4世紀。本企画展のポスターは次のように問いかけます。
(引用はじめ)

何を体験したのか
何をかきたかったのか
そして、なにを伝えたいのかーーー

終戦から75年。体験者から話をきくことが難しい現状で、戦争の悲惨さを語り継いでいくのは「本」です。」次の世代に、戦争の恐ろしさと平和の尊さを伝えようと多くの絵本作家たちが、戦争をとりあげた作品を描いています。平和への祈りがこめられた絵本とともに、児童文学作家たちを紹介します。
(引用おわり)

『子どもたちへ、今こそ伝える戦争 子どもの本の作家たち19人の真実』(2015年講談社)の一部をパネルでご紹介。
かこさとしの「白い秋、青い秋のこと」の全文をお読みいただけます。
詳しくは以下でどうぞ。

戦争の記憶

「加古里子と紙芝居」

福井県ふるさと文学館プロローグゾーン(無料)で「加古里子と紙芝居」と題し、来年の「第17回全国紙芝居まつり」にちなみ、紙芝居、紙芝居から生まれた絵本と複製画を展示、加古里子が絵本をかくようになる前からつくっていた紙芝居についてご紹介しています。

絵本でおなじみの『どろぼうがっこう』『おたまじゃくしの101ちゃん』『わっしょい わっしょいぶんぶんぶん』などは、元はと言えば紙芝居でした。かこが大学を卒業してから40代半ばまで川崎でしていたセツルメント(ボランティア)活動で毎週のように紙芝居を用意して子どもたちに見せていました。子どもたちは最後まで見てくれるときもあれば途中で虫取りに行っていなくなってしまうこともあったそうです。

絵本を専業でつくるようになってからは、識字運動のために紙芝居を使ってユネスコのお手伝いをするための活動に参加し、海外でも紙芝居の作り方やその活用法を実践指導、また晩年30年にわたり全国心身障害児福祉財団のために紙芝居を提供してきました。

日本で始まった紙芝居が今や世界で演じられるようになってきています。
お近くの皆様、是非ご覧になってください。

(下は、紙芝居や絵本になった物語で現在は『しろい やさしいぞうのはなし』(2016年復刊ドットコム)として絵本で読みいただけます。)

この展示に合わせて2020年7月25日には講演が開催され、福井テレビ等で報道されました。以下でどうぞ。

福井ふるさと文学館

福井テレビ